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ドリトル先生北海道に行く
第五幕その七

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「そう思いました、ですから」
「じゃあ四杯目は」
「はい、何がいいでしょうか」
「醤油ラーメンはどうですか?」
 店長さんが勧めたラーメンはこちらでした。
「塩、バター、味噌と召し上がられたので」
「四杯目はですね」
「それでどうでしょうか」
「そうですね」
 少し考えてから答えた先生でした。
「じゃあそちらを」
「はい、それでそっちの豚君はですね」
「この子は完全にトリガラで」
「チャーシュー抜きですね」
「それでお願いします」
「わかりました、じゃあ今から四杯目作りますね」
 こうしてです、先生は四杯目のそのラーメンも食べました、そうしてお腹一杯になって満足したうえでなのでした。
 先生達は皆で札幌の街を歩いていきました、地下鉄にも乗りましたがその地下鉄に乗ってです、皆は言いました。
「あれっ、音が」
「そうだよね、電車の音がね」
「何か違うわ」
「他の電車より静かね」
「それで独特で」
「車のタイヤの音みたい」
「そうだよ、北海道の地下鉄はタイヤなんだ」
 先生は皆に答えました。
「その車輪はね」
「そうなんだ」
「その車輪はなんだ」
「車みたいにタイヤ」
「そうなんだね」
「だから独特の音なんだ、それにね」
 さらにお話する先生でした。
「僕はあえてこの地下鉄に乗ったんだ」
「僕達にこの地下鉄を紹介する為に」
「その為になんだ」
「こうした電車もあることを知って」
 そしてというのです。
「僕も驚いたけれどね」
「普通は線路だからね」
「鉄の車輪でね」
「電車っていうと」
「いつもそうだよね」
「そう、だからね」
 先生もこれまでそう思っていました、けれどだったのです。
「こうした電車もあるって知って」
「それで先生も興味を持って」
「僕達にも紹介したくて」
「それでなんだ」
「こうして乗ってなんだ」
「そうなんだ、実際に乗ってみると」
 先生は言いました。
「面白いね」
「うん、バスに乗ってるみたいで」
「独特の感覚だね」
「それでいて電車に乗っている」
「不思議だね」
「こうした電車もあるってことがね」
 先生はしみじみとした口調でした。
「面白いね」
「鉄道はイギリス発祥だけれど」
 王子も言います。
「日本はかなり独自の進化をしているね」
「そうだね、本当に」
「こうした電車もあって」
「地下鉄が発達していてね」
「あちこちに色々な電車があってね」
「面白いね」
「僕もそう思うよ」
 実際にと言うのでした、王子も。
「これはね」
「イギリスから取り入れて」
 そしてとも言う先生でした。
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