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GUMIGUMI100%
第1話 運命の隣人
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[9] 最初
るイヤホンからは私の大好きな歌『天ノ弱』が流れている。この歌は、有名なボカロ曲で私の解釈では付き合っていた彼氏に振られた女の子の歌となっている。私には今まで、人を好きになった経験も、誰かと付き合った経験もないが、この何か切ない曲調が心の何処かに響いたのか初めて聞いた時からずーっとお気に入りの歌になっている。

結局死ねなかった。4月5日…お母さんの命日でも結局死ねなかった。理由はわからない。だけど、何やら言いようのない恐怖に襲われて…
死ねなかった私は2時間以上も台所で泣き続け、その後ベッドにまた入りそれから4時間ほど寝た。現在の時刻は午後2時半。もう午前中は終わってしまったのか…何だか1日を無駄にした気分だ。いや、1日どころか一年以上無駄にしてしまったのだけれど。

ベッドの中で歌を聴いていたとき、不意にチャイムが鳴った。あれ?珍しいなぁ…まだ兄ちゃんが来る日ではなかったはずなんだけれど…
私は、妙に重たい体に鞭を打ち、何とか我が家の玄関まで辿りついた。我が家と言ってもアパートなのだけれど。

私「は〜い…どちらさまですか?」
渡「こんにちは。隣に引っ越してきました盛岡渡と申します。何かとお世話になると思いますが、よろしくお願いします。」
私「わざわざご挨拶ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします」

なんで引き篭もりなのにコミュ力だけはあるんだろう。
まぁそんなことはおいといて、引っ越し?うちのアパートに私と同級生くらいの男の子が?ってかなんか可愛い…背も私と同じくらいみたいだし。やばい惚れそう…なんだったんだろう前半のシリアスさ。
…グゥ〜

私「…??」
私《恥ずかしい…今のってお腹の音じゃん??そー言えば今日は起きてから何も食べてないじゃん??》
渡「お腹空いてるんですか?」
私「…恥ずかしながらそうみたいですね」
渡「じゃあ一緒に引っ越し蕎麦食べませんか?僕もお昼ご飯まだでしかもカップ麺の蕎麦食べるつもりだったんですよ。」
私「いいんですか??」
渡「はい。散らかってる僕の部屋でよければ」
私「是非??ご一緒させてください??」

こうして私は彼…渡の部屋へと向かったのであった、渡と共に。ちなみに1年ぶりの外である。

続く

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