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東方 無気力録
ため息をついた後に
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「スキマ」にダイブしてからどれだけたっただろうか?気絶していたらしく、一切のことを覚えていない。まぁ、痛みは一切無いのでいいのだが……。ここはいったい何処なのだ?と一瞬思ったが、すぐに幻想郷だとわかった。「スキマ」から、ここに来たとから言うのもあるのだが、目の前には博麗とご丁寧に書かれた立派な鳥居がたっていた。「本当に……幻想郷に……来たんだ。」俺が、ボーッとしていると、「どうしたの!?大丈夫!?」と言う声が聞こえた。声がある方に顔を動かすとそこには、紅白の巫女服を着た美少女が心配そうな顔で俺をみていた。「けがとかない?」と、優しく聞いてくる。「博麗……霊夢?」俺がそう呟くと、驚いた様子で俺の顔を見て、「何処かでお会いしましたか?」と聞いてきた。何だかとっても丁寧で優しい感じだな。俺の思っていた霊夢とは違うな。「あの……えっと〜……聞いてますか?」俺が一切の返答をしなかったから、霊夢が戸惑っていたので、そろそろ答えなければと思っていると「スキマ」が俺のすぐ横にあらわれて、そこからニュッと紫があらわれた。「紫?まさかあなたが連れてきたんじゃ無いでしょうね?」と霊夢がジト目で紫を見ていたが、紫は気にする様子もなくしゃべり始めた。「この子は雲母 奏(きらら かなで)17歳の今日、たまたま!私の出していた「スキマ」に入り、めでたく幻想入りしたわ。」紫は笑顔で説明しているが、霊夢はポカンとしていた。「まって」と霊夢が止めて紫に質問した。「本人の同意無しに勝手に連れてきたのね?」そう聞くと紫は「えぇ、そうよ」と、当たり前のことを聞かないでちょうだい、と言わんばかり答えた。「とにかくこの子は、幻想郷にいてもらうわよ?」紫が言うと、霊夢は少し怒って「何で紫は毎回毎回!外の世界の人を連れて来るの!?なにも分からない状態で幻想郷で生活するのがどれだけ苦しいか!」すると紫が「ねぇ、霊夢?なぜこの子があなたの名前を霊夢だと知ってたと思う?」そう言われた霊夢は「え?なぜって……」と考えていると、続けて紫は言った。「この子は私たちのことや、幻想郷で起こった異変のことに関して知識があるわ。だから外の世界とこちらの世界の橋になってほしいの。」紫がそう言うと「知識があるってどう言うこと?それに橋?」と霊夢が言った。「なぜこの子がこちらのことに知識があるかは後でこの子から……橋と言うのはこちらの世界の情報もあちらの世界の情報も持ったこの子にぴったりの仕事よ。仕事と言っても年に何度か向こうの世界に行って、こちらに情報を伝えるだけでいいわ。」紫の言葉に霊夢は「てことは、こちらの世界に住むってこと!?本人はどうなの?」霊夢にそう聞かれた俺は、少し考えたが、答えはすぐに決まった。「やらせてください。その仕事。」そう答えると霊夢は「本当に!?」と驚いていたが、逆に紫は「そうこなくっちゃ♪」と嬉しそうな
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