第29話天使と御対面
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「ライリュウ!大丈夫か!?口から出血エフェクトが!!」
「だ、大丈夫だ。鍵を開けてた心の扉をオープンしてた状態で胸にアサルトライフルの銃弾を撃ち込まれただけだ・・・」
「それ致命傷だから・・・」
「こーらユイちゃん!ライリュウくんはお兄ちゃんよ!」
「おいちゃん・・・?」
「ゴフッ!」
ヤバイ。無防備なハートにクリティカルヒットされたーーーこれはショック。でも呼びやすいように呼べって言った矢先、いまさらーーー
「・・・ユイ、おいちゃんがいい!」
ーーー何でだろう。ユイちゃんが笑ってたらそれでいい気もする。それにーーー
「おう!オレ、おいちゃんな!」
「おいちゃーーん!」
「すごい変わり身・・・」
「吐血がもうすでに止まってる・・・」
「本人がいいならいいんじゃない?」
うるさいなお前ら。もうおいちゃんでいいんだよ。オレはユイちゃんのおいちゃんなんだよ。ユイちゃんから呼ばれるならーーーお兄ちゃんよりおいちゃんの方が、何だかしっくりくる。
「ほうら!おいちゃん力持ちなんだぞー!高い高ーい!高い高ーーーい!」
「わぁい!たかいたかーい!」
『もうすでにハートをキャッチしてる・・・』
言っただろ?オレは子供達の人気者だって。
「ユイちゃん、あたしはミラ!・・・お姉ちゃんって呼んで?」
自分から呼び方指定してんじゃねぇか未来。好きに呼ばせるもんなんだよこういうのは。ユイちゃん、おばちゃんだぞ?おばちゃんーーー
「・・・ねっちゃ・・・ねちゃ!」
「キャァァァァァ!可愛いィィィィィィ!あたしに妹出来たーーーーーー!!」
うん、そうだね。だと思ってた。そう言うと思ってた。オレは悲しくないぞ?全然全く問題ない。むしろグッジョブ。
「ライリュウくん、ちょっと泣いてる・・・」
「泣いてねぇし」グスッ
「今「グスッ」っていったぞ?」
「だから泣いてねぇし・・・」
何なのお前ら?お前ら知らねえの?泣いてないのに泣いてるって周りがみんな言うと泣くんだよ。強制的に泣かされるんだよ。とりあえずほっといてくれーーー
「ユイちゃん。これからみんなでお出掛けしに行かない?」
何故か泣いているオレをーーーもう泣いてるって認めるよ。オレを尻目にアスナさんがユイちゃんに外出しないかと誘っている。行き先は第1層の《はじまりの街》。もしかしたらそこにユイちゃんの記憶の手掛かりがあるのかもしれないから今日はそこに行くことになった。確かにユイちゃんのあの装備ーーー白いワンピースだけみたいだし、保護した時もあの装備だったらしいから日常的にフィールドに出ていたという事は考えられないと思い、《はじまりの街》を調査しようと考えたら
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