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豹頭王異伝
暁闇
ヨナの采配
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ニア軍も飛燕騎士団1千が伝令として行動、緊密に連絡を取り合い互いの状況を確認。
 俊足を誇る飛燕の騎士達は情報収集の徹底を図り偵察、斥候の任務を兼ね各部隊を頻繁に循環。
 魔道絡みの奇襲攻撃を警戒、グインの指示通り怪異に即応する目的を明確に意識しているが。
 パロの魔道師達が操る移動時間短縮の切り札、閉じた空間の術には及ばぬ。

 ベック公軍と交代した約2万の新手、タラント軍は激戦地ダーナムに接近。
 イシュトヴァーンは聖騎士団の攻撃を一蹴、マルガへ向け次々に密使を走らせるが。
 ヴァラキア出身のヨナは嘗ての友、ゴーラ王の使者を拘束し返事を保留。
 遠隔心話の連絡網で各地の情報を迅速、的確に収集し直接グインに伝達。
 魔道師軍団の情報伝達速度を誇示し重要な戦力、役に立つ貴重な味方と認識を促す。

 ヨナは上級魔道師ロルカの部下、下級魔道師コームを盟友サラミス公爵の許に派遣。
 ケイロニア軍の参戦を伝え物資の調達、サラミス街道の移動に便宜を図る旨を要請。
 パロの民が敬愛する聖王家と平和の象徴、リンダの著名した書面は絶大な効果を発揮。
 サラミス公爵は直ちに食糧を集め、ケイロニア軍への協力を約束した。
 下級魔道師コームは遠隔心話で報告の後、エルファ市長の許に向け姿を消す。

 ダーナムの新生ゴーラ軍は約3万、ケイロニア軍は約2万5千だが遙か彼方の北西部を移動中。
 エルファを経て豹頭王は神聖パロ本拠に移動中、ゴーラ軍に先んじての到着は物理的に不可能。
 ヨナは睡眠から覚めた若き騎士、アドレアン公子に刻一刻と変化を遂げる状況を説明。
 ダーナムへ派遣した部隊は大半が負傷しており、マルガに残る兵は総勢1万を割る。

 イシュトヴァーンの裏切りを阻止し得る要の石、カラヴィア軍の参戦は最優先課題。
 約3万5千の軍勢が直ちに動き出せば、ゴーラ軍に先んじて当地に到着も可能と思われる。
 アルド・ナリスの要請に応えず、沈黙を守り続けた最高指揮官アドロンを動かす事は可能か?
 ヨナの率直な問いを受け、カラヴィア公子アドレアンは何故か顔を赤らめ表情を曇らせたが。
 何とも言い難い様子で逡巡の末、冴えない表情で口重く答えた。
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