暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1290話
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ばす。
 1本のフライドポテトを手に取ると、そのまま口へと運ぶ。
 数口、ゆっくりと味わってから飲み込み……期待の視線を向けているテンカワに向かって口を開く。

「美味しいです。ですが、あのお店のフライドポテトにはまだ及びません」
「そっかぁ……ホウメイさんと頑張って作ったんだけどなぁ。どこが違うんだろうな。ま、取りあえず失敗作ではあっても、そんなに不味いって事はないと思うから食べてくれよ。ルリちゃんの醤油ラーメンはすぐに持ってくるから」

 そう言いながら厨房へと戻っていくテンカワを見送ると、そこに残るのは俺とルリだけとなる。

『……』

 お互いが無言で相手へと視線を向ける。
 何だか、あまり好ましくない沈黙が周囲に満ちているが……俺とルリの間で話題って言ってもな。
 そんな風に考えていると、意外な事にルリが口を開く。

「ハルカさんと最近仲がいいようですけど……」
「うん? あー……そうだな。仲がいいか悪いかって言われれば、いいって答えるしかないだろうな」

 どちらかと言えば、ハルカに攻められているってのが正しいところなんだろうが。
 俺としては戸惑っているというのが正しいところだ。
 いや、ハルカに好意を抱いているかどうかと言われれば、即座にイエスと答えるのは間違いない。
 ただ、それでも……うーん、やっぱりクリスマスの夜の件が関係してるんだろうな。
 同じように俺に抱かれたエリナとはどこかギクシャクした雰囲気のままなんだが、ハルカの方は何故かあの夜以来好意を明確に表に出すようになっていた。

「羨ましいです。ハルカさんはブリッジでも最近アクセルさんの事を多く話していますし」

 そう言ってジト目を向けてくるルリ。
 うん? これってもしかして嫉妬か?
 勿論俺がハルカに取られると思って……ではなく、ハルカが俺に取られると思っての嫉妬。
 ハルカはよくルリの面倒を見る事が多い。
 元々世話好きだってのもあるんだろうが、母性本能が強いというのもあるんだろう。
 それだけにハルカが俺の話題を出すというのは……例えが悪いが、子供が親を取られたような代物なのか? あるいは、弟か妹が出来て放っておかれるようになってしまった子供とか。

「……何ですか?」
「いや、何でもない。それより、最近のハルカはブリッジでどんな感じなんだ?」
「気になるのなら、直接来てみては? その方がハルカさんも喜ぶでしょうし」
「そうだな、それも面白そうではあるけど……」

 副操舵士でもあるエリナもいたりするから、その辺を考えるとちょっと気まずいってのがある。
 俺もそうだけど、特に向こうが。

「はい、醤油ラーメンお待ち」

 テンカワが持ってきたラーメンを、ルリの前に置く。
 途端に広がる
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ