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魔法少女リリカルなのはINNOCENT ブレイブバトル
DUEL14 紅の鋼狼
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所ではブレイブデュエルの従業員を研究員の職員の人達が交代しながらやっている。最初、研究に集中出来ないのでは?と聞いてみたが、『いい気分転換になる』と笑って言っていた。
多分博士と似たような人達ばかりなのだろう。
「どうしたんです?」
「零治君を待ってる人が居るんだけど………」
視線の先には俺と同世代位の男がいた。神崎ほどではないにしても整った顔立ちと、どこか気品を感じさせる佇まいは普通の一般人ではない事を感じさせる。一度見たら忘れる様な印象では無かったが、俺には覚えが無かった。
「やあ、初めまして」
俺に気がついたのかあっちから声を掛けてきた。
「えっと……どうも」
「いきなりで悪いんだけど、俺とブレイブデュエルしないか?」
「ブレイブデュエルを?」
「ああ」
いきなり、名前を知らない相手に勝負を挑まれる。………それは普通にある光景だが、相手が名指しで待っているほど零治は有名なプレーヤーではない。ましてや、知り合いと偽って零治が来るのを待ったりと不自然な点が多かった。
「そう警戒するなよ佐藤零治。俺との勝負はお前にとっても悪い話じゃ無いぞ?」
警戒していると男の口調が少し変わった。挑発する様な口調に少し怒りが加わっている言うに感じる。
「お前、俺の旧姓を………」
「俺に勝ったら妹の事、教えてやるよ」
「妹!?………まさか!!」
「そう、佐藤加奈だよ。………さて、どうする?」
『マスター………』
焔が心配そうな声で呟く。
しかし零治の耳には入らず、零治は相手の男を睨みつけて視線を外さない。
「さて、始めるとするか」
男はトンファーの様な形で刀が両腕に付いた変わった形の武器を持っていた。
「ああ………」
場所は荒野。見渡す限り何もなく、2人だけの世界で向かい合う。
「その前に………」
そう呟きながら何かを操作し始める。
『キルモードインストール開始…………』
そんな機械音が小さく響く。当然向かい合う零治には聞こえない。
「これで準備よし、さあ殺ろうか………」
「えっ?」
「どうした?」
「これ………」
ブレイブデュエルのシステム管理をしていた研究員達の顔色が変わる。
「これはハッキング!?」
「なっ!?だが、外部から攻撃された形跡は無いぞ!!」
「どうやらハッキングを受けたのは1つのステージのみみたいね」
「じゃあ内部からハッキングしたって事か!?だけど基本バインダーやカードはこの研究所で開発された物やローダーが殆どだし、他に開発出来る人間なんて………」
「兎に角、博士を呼びましょう!」
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