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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第499話】
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 未来はそう答えるとヒルトの後を着いていった。

――1025室内――


 幸い誰にもみられる事なくヒルトの部屋に入った未来。

 高鳴る胸の鼓動に押し潰されそうになるものの、落ち着かせる様に何度か深呼吸し、ベッドに腰掛けた。


「そういや、こんな遅くに俺の部屋って初めてだな」

「そ、そうだね。 り、寮の規定もあるしね」

「だな。 ……てか見つかったら未来の評価が下がりそうだが、大丈夫か?」

「だ、大丈夫大丈夫。 ……ひ、ヒルトともっと一緒に居たかった……から……」


 消え入りそうな声で呟き、俯く未来。

 ヒルトは未来のそんな言葉を聞いて必死に自身の理性と戦っていた。

 だが、そんな理性の壁の崩壊も、次の未来の言葉で崩れ去る事になる。


「……今日は、ずっとヒルトと一緒に……居たい、な……。 なんて、ね」


 未来のそんな言葉に、ヒルトの理性は吹き飛ぶ。

 隣に居た未来を勢いそのまま押し倒したヒルト、未来は真っ赤になりながらも――。


「……ぃぃよ? ヒルト……未来に、触れて……?」

「……っ。 そんな事言われたら、止まらなくなるぞ?」

「……ぅん……止まらなくて、ぃぃよ……? ……今だけ、今だけは……私を――私だけ見て……?」


 高鳴る鼓動、だけど今は素直にヒルトに気持ちを伝えられた。

 これからされる事を思うと、未来は小さく身を捩る――恋人同士になってから行うと思っていた夜の営み、未来自身もそう決めていたのだが最近の皆のヒルトへの好意が加速してるのを肌に感じ、内心では焦りを生じていた。

 皆よりも一歩先――我が儘で醜い独占欲かもしれない、それでも未来はヒルトに一歩先へと踏み込んで欲しかった。


「〜〜〜〜っ。 ……そんな可愛い事言って……どうなっても知らないからな?」


 ヒルトの言葉に、小さく頷いた未来――だが。


「……さ、先にシャワー浴びても、いいかな……?」


 そこはやはり若き十代の女の子、好きな男性の前では身も心も綺麗にしないとという思いで少しだけ待ったをかけた。

 ヒルトは頷くと、未来から離れる。


「じ、じゃあ先にシャワー浴びるから、ね……? へ、部屋の電気……消してね?」


 未来はそう告げると、そそくさとヒルトの部屋にある脱衣場へと向かった。


「……てか、良いのかな……冷静に考えてこのまましても」


 ヒルトはそう呟く、未来が部屋に戻らなければ問題になるのかもしれないという不安が過る。

 それとはまた別に自身の欲望の塊は自己主張するかの如く、塔を構築していた。


「……考えても埒があかない、か……」


 ヒルトはおも
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