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14部分:第十四章
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だろ」
「おっと、そうだった」
 小坂もまた忘れていた。二人は同じだった。
「そうだったね」
「いや、何か嬉しくてな」
 まだ涙を流す本田だった。
「感動したよ、全く」
「感動したけれどこれで終わりじゃないよ」
「終わりじゃない」
「だって。そうじゃないか」
 顔一面を涙で濡らしている本田に対しての言葉である。
「野球はこれからもずっとあるんだし」
「そうだったな」
「そうだよ。だからね」
「じゃあ。これからもな」
「見ていくんだね」
「そうだいうことだな」
 頷く。涙をそのままに笑いながら。これからのことを思いつつ感動の中にあったのだった。


応援   完


                  2008・5・1

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