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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
第四十九話 井上中尉!和歌山でファミコン勝負!!その二

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 そこに尚武も来ていた、そのうえで兄にこう言ったのだった。
「こっちもな」
「ああ、柔道部もか」
「お花見するってことになってな」
「それでいるんだな」
「そうなんだよ、じゃあな」
「ああ、一緒にお祝いするか」
「そうしような」
 こう二人で話してだ、そしてだった。
 剣道部と柔道部で一緒にお花見をした、お弁当にお酒にだった。桜も楽しみ最高の花見だった。彼等が楽しんでいた頃。
 日帝衆の者達も桜を楽しんでいた、西郷は吉野の満開の千本桜の下で杯で酒を飲んでいた。しかしその肴は。
 至って質素でだ、共に飲む瞬も言った。
「いつも思うことですが」
「おいどんの食事はでごわすな」
「質素ですね」
「贅沢は好きになりもうさん」
 こう答える西郷だった。
「だからでごわす」
「常にですね」
「餓えず栄養が足りていれば」
 それでというのだ。
「充分でごわす」
「だからこの様にですね」
 見ればおからに干し魚、それと麦飯のお握りと漬けものだけである。
「質素ですね」
「いや、これででごわす」
「贅沢ですか」
「そう思っているでごわす」
 西郷にしてはというのだ。
「奮発し過ぎたでごわす」
「そういえば元老は普段は」
 麦飯の握り飯を見てだ、瞬はすぐにわかった。
「稗や粟とですね」
「玄米を一緒にしているでごわすな」
「はい」
「白米と麦でごわす」
 今のお握りはというのだ。
「それを見ればでごわす」
「今日は贅沢ですか」
「そうでごわす」
 このことから言うのだった。
「ハレの日なので贅沢をし過ぎたでごわす」
「左様ですか」
「これは自省するでごわす」
「白米は、ですか」
 例え麦が混ざっていようともとだ、瞬は西郷に問うた。
「贅沢ですか」
「おいどんはそう思うごわす」
「そうなのですか」
「玄米でごわす」
 これが西郷の常食だ。
「それを食しているのでごわすが」
「普段は」
「贅沢でごわすな」
「では白米は」
 言うまでもなく日本国民の主食である。
「相当な、ですか」
「おいどんにとってはでごわす」
「そうなのですね」
「ただ、おいどんの何晏替えでごわす」
「では他の人には」
「一切言わないでごわす」
 西郷は強制はしない、それも絶対にだ。
「おいどんの考えではないでごわす」
「そうなのですね」
「そうでごわす」
 その通りとだ、また言った西郷だった。
 そしてだ、そのうえでだった。
 西郷は共に酒を飲む瞬そして大山と桂に言った。
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