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魔界転生(幕末編)
第47話 甘美
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れた。
「貴様は天草四朗」
 近藤は女を後ろに隠し、身構えた。
「お久しゅうございますな、近藤殿」
 天草はにやりと微笑んだ。
「貴様、何をしに来た」
 近藤は裸のまま立ち上がり、虎徹を手に取った。
 天草はそんな近藤を気にすることなく、女を見つめた。
「フフフ、いましばらく、その女を貴方様にお預けいたします。たっぷりと可愛がってくださりませ。それでは、また、後程」
 天草はそういうと、再び闇の中へと消え去ったのだった。
(もしや、わしは、とんでもないことをしているのではないか)
 と、一抹の不安を抱いて、女を見下ろすのだった。


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