5話
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ゆきに聞きたい事があるんだ」
「わたしに?良いよ、何?」
みゆきの承諾を得て、悟飯はずっと聞きたかったことを口にした。
「……人造人間って知ってるか?」
「人造人間?何それ?」
みゆきは聞いたことが無い言葉に首をかしげる。対して悟飯はみゆきの反応に顔を険しくしながらも、次の質問をぶつける。
「じゃあ、カプセルコーポレーション、ポイポイカプセル、レッドリボン軍、ピッコロ大魔王、天下一武道会、どれかに聞き覚えはあるか?」
「ううん。全然」
「……この星って地球だよな?」
「え?う、うん、そうだよ。何言っての?悟飯君」
悟飯の質問に困惑しながらも、みゆきは律儀に答える。
「………地図ってあるかな?出来れば世界地図がいいけど」
「う、うん、あるよ。ちょっと待ってて」
そう言って、みゆきは授業で使う地理の教材を取り出す。そこには『この世界』の世界地図が載っていた。
「……やっぱりそうか。当たってほしくなかったけどな」
悟飯は、自分の予想が当たっていたことに顔を顰める。みゆきが取り出した地図は、自分が知っている世界地図とは掛け離れていた。国の名前、大陸の地形、どれも見覚えの無いものばかりだった。
そして、悟飯は理解した。この世界は自分が居た世界とは違う地球だと。
「…ねぇ、悟飯君。どうしたの?」
あまりの悟飯の不可解な質問や行動に、みゆきは疑問を覚えずにはいられなかった。
そして悟飯は考える。キャンディーやみゆきに話すべきか?と。
「(正直、異世界への転移なんて自分ではどうしようも無い。それこそドラゴンボールを使わない限り……)」
自分だけでは元の世界に戻る手段を見つけることは出来ない。だが、キャンディーは異世界であるメルヘンランドからこの世界にやって来た。
なら、他の地球だとに渡る手段を知っているかも知れない。
「………実は…」
ゆえに悟飯は、人造人間に関する事や自分が住む地球の惨状を、上手く隠しながら自分の状況をみゆき達に伝えた。
その結果
「えェエエー!ご、悟飯君この世界の人じゃなかったの!?」
「……びっくりしたクル」
二人は大層驚いていた。
「なあ、キャンディー。メルヘンランドからこの地球に来たなら、俺の世界の地球に行く事も可能か?」
「……キャンディーには分からないクル。キャンディーも女王様の力でこの世界に来ることができたクル……だから、女王様なら何か知ってるかもしれないクル」
「……そうか」
キャンディーの言葉に悟飯は落胆するが、女王様を復活させれば元の世界に戻る手段を手に入れることが出来るかも知れないと思い直す。
「よし!なら、悟飯君の為にも早くキュアデコルを集めないとね!」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ