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笑顔の戦士と絶望に抗う戦士
5話
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「よかったね。みんなの顔にスマイルが戻って」

「そうだな」
アカンベーが浄化された後、バッドエンド空間は消滅し、負の感情に支配されていた街の人達も、元の正常な状態に戻っていた。しかも、皆その時の記憶が無く、戦闘によって破壊された壁や道路等は完全に元の状態に戻っていた。

「(不思議な力だ。けど、街の被害を気にせず戦えるは有り難いな)」
もっとも、悟飯がその気になれば町どころか地球を破壊できる力を持っている為、気を付けなければいけない事は変わらないが

「さて、これからの事について、いろいろと話し合いがしたいけど、どこか落ち着いて話せるところは無いか?みゆき」

「う〜ん。わたしも引っ越してきたばかりだし、まだ街について詳しくは……あっ!そうだ!良い場所があるよ、ついて来て!」

「おっとっと、分かったから引っ張らないでくれ」
悟飯の問いかけにしばらく首を捻らせていたみゆきは、名案を閃いたと言わんばかりに手をポンッと叩き、満面の笑みを浮かべて悟飯の手を握り、走りだした。

そうして到着した場所は…

「ジャ〜ン!ここだよ」

「…ここは」
悟飯が連れてこられた場所は、ごく普通の一軒家だった。そして、その一軒家の立て札には『星空』の文字

「わたしの家だよ!」
みゆきは両手を腰に当て、えっへん!と胸を張っている。実に誇らしそうだ。

「さあ、入って入って。いや〜転校初日から友達を家に招待できるなんて思わなかったよ♪」

「……友達?友達って…俺の事?」
みゆきの言葉に対し、悟飯は心底驚いたような顔をした。

「そうだよ……嫌、だった?」

「え?あっ、いや、そういうわけじゃ無いんだ……ただ」
悟飯の反応に、みゆきは不安になる。自分の中では悟飯はすでに友人として、そして共に戦う仲間として認識していたが、それは迷惑だったのでは無いか、と。
しかし、悟飯はそれを否定した。そう、嫌なわけでは無い。嫌なわけでは無いのだ……ただ

「……友達が出来たのが、その、久し振りだったから驚いちゃってね」
悟飯が住んでいたパオズ山は、人里から遠く離れている上、山には凶暴な動物達が生息しており、一般人が気軽に足を踏み入れられる場所では無い。
また、悟飯達も自給自足の生活を行っていた為、生活用品等の買い出し以外あまり山を下りなかった。
そうなれば当然、悟飯の周りに同年代の友人など出来る訳も無く、友達と呼べるのはパオズ山の動物達であり、悟飯の周りの人達は、父親の友人ばかりだった。
ナメック星で唯一できた友人であるデンデも、新しいナメック星に住んでいる為、簡単に会う事はできない。

そして、人造人間が現れ、皆が殺されてからは仇を討つ為に母親であるチチの制止を振り切って家を飛び出し、毎日、毎日、修行に明け暮れ
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