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衛宮士郎の新たなる道
第19話 箱根へ
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している地域などに不定期ではあるモノの、寄付をしているのだ。
 勿論自分の生活でも消費しているが、それらは全体的には微々たるモノでしかない。
 士郎はそうやって金回りを良くしようと努めているのだ。
 因みに組み分けは、冬馬と準、士郎と京極、それに小雪だ。
 とは言っても、あくまでも寝るときや着替え位で分けているだけで、旅行中はほとんど一緒だろう。

 閑話休題(そして話は戻る)

 結局小雪のバッグも士郎が持ち、ホテルへと向かう。

 『あーーーーー!!?』
 「ん?」

 その時、未だ士郎は1人だけホテルの施設外に居たのが、施設内のロビーから小雪の驚く声と聞き覚えるある誰かの声が聞こえて来た。
 急ぎ中に入ると、声からの予想通り小雪と向かい合っていたのは百代だった。
 勿論、例の風間ファミリーメンバーもいた。全員では無いようだが。

 「な、何でお前らが!?それに、京極!」
 「あっ、士郎さん」

 百代が驚いている横で京が士郎に気付いた。

 「京達も旅行に行くと聞いてはいたが、まさか同じ箱根で同じホテルだとはな」

 楽しみつつゆっくりするつもりだった士郎達は、ゆっくりからは遠のきそうだなと全員揃って思うのだった。


 −Interlude−


 士郎達がホテルの到着した頃、あのパーキングエリアで士郎を見ていた者――――女性は、とある簡易的なビジネスホテルの予約で問った部屋に戻って来ていた。

 「あの子供が切嗣の忘れ形見か・・・」

 切嗣は嘗て、今現在もこの女性が所属しているある諜報・暗殺組織に属していた。
 そしてこの女性は切嗣と常に組まされていて、昔は異性として好意を持つようになった関係だった。
 今回士郎を見ていたのは、ある仕事を終えてから組織に戻る前のちょっとした寄り道。
 つまりプライベートだ。

 「・・・・・・・・・・・・・・・」

 今はもう亡き、最愛の相棒の忘れ形見足る士郎に、何を思っているかは窺い知る事の出来ない表情だった。
 そんな風に、日の光頼りにしかない暗がりの部屋のドアが唐突に開く。
 そこには、何とも人の良さそうな男が立っていた。

 「よぅ、帰って来たか」
 「百足、開ける時くらいノックをして下さいと言ったはずですが?」
 「いいじゃねぇか。別に知らない仲じゃあるめぇし」
 「・・・・・・何の用ですか?」

 今現在仕事で組んでいる百足と呼ばれた男とは、別に必要以上に馴れ合う気は無いので率直に聞く。

 「あの伝説の殺し屋、衛宮切嗣の忘れ形見だからって、妙な気を起こすんじゃねぇぞって忠告しに来たのさ」
 「・・・・・・藤村組と事を起こす気はありません。今後の仕事に差し支えるだけですからね」

 女性の
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