第28話復讐の炎を脱ぎ捨てる時
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と見つけたと思ったらこの状況だ。クラディールがキリト腹を突き刺していた殺人未遂の現場を目撃したから一発ぶん殴ったけどーーーギリギリすぎて危なかったぜ。とりあえずキリト腹を刺しているこの《槍》を抜いてーーーあれ?この《槍》、すごく見覚えがーーー
「キリトくん!」
「アスナ!ミラ!」
「ヒール!」
オレより後から走ってきた未来とアスナさんがキリトに駆け寄り、アスナさんが《治癒結晶》でキリトのHPを回復させる。それで事の経緯を簡単に話してーーーオレは立ち上がったクラディールをこの目で見据える。
「おいクラディール。お前コレをどこで手に入れた?」
「ア、アスナ様。これは訓練で「この状況を見てそんな嘘が通るとでも?」ぐあっ!?」
オレがこの《槍》の事を聞いてもまずアスナさんに嘘をついて上手く丸め込もうとしたが、オレがクラディールの左腕のガントレットを強く握りその言葉を止める。
「オレの質問にまだ答えてねぇぞ。答えろクラディール・・・いや」
ガントレットを握り締めた手にさらに力を込めて、ガントレットを破壊しーーーその腕に刻まれた棺桶の烙印を見据える。
「《笑う棺桶》」
「ラフコフ・・・!?」
「お兄ちゃん、その《槍》・・・」
「ライリュウ、そいつは・・・」
「解ってる・・・」
この前PoHが言ってた事はこういう事だったのか。やっと会えたぜーーー
「弾の・・・仇!!」
「ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
オレは怒りのままにクラディールの鳩尾に拳を突き出し500メートル近く先まで殴り飛ばす。それを追い越し踵落としで地面に沈める。
まだだ。あいつらの受けた痛みに比べたらまだ全然足りない。
「解った!悪かったよ!俺が悪かった!もう《血盟騎士団》も辞める!殺しからも足を洗う!あんたらの前にも二度と現れねぇよ!だから・・・!」
「ッ!!」
土下座して命乞い?こいつーーーフザケンナ!
「お前らラフコフはそうやって命乞いをした奴らを!一体どれだけ殺してきたんだ!お前みたいな奴のために・・・どうしてあいつらが殺されなきゃならねぇんだ!!」
「頼む!死にたくねぇぇぇぇ!」
こいつは他人を殺し、自分が生き延びるために命を乞う。人の命をただの壊すためだけのオモチャとしか認識してねぇ。こんな奴ーーー
「・・・やめだ」
殺す価値もない。
「オレはお前らと違って甘いんだ、逃げるチャンスをやるよ。3秒以内にオレ達の前から立ち去れ!」
それだけ言い残しオレはキリト達の所に戻るため振り返り、歩みを進める。
ーーーまだ解んねぇのかなぁ。この後ろから斬りかかるクソ野郎はーーー
「お前の甘さに感謝す
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