ターン45 鉄砲水と泡沫の英雄
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の変更を禁止する!さあ、執念深い鮫の呪いを受けてみろ!」
自らの首に巻きついたタコ足を掴み、必死に振り払おうとするマリン・ネオス。だけどもう遅い、シャクトパスの力は破壊されてからが本番だ。
「くっ……だけど今、お前のモンスターはいない!カードガンナーでダイレクトアタック!」
カードガンナーが自らのキャタピラを高速回転させ、こちらへ向けて走ってくる。だけど甘い、十代!
「リバースカード発動、リビングデッドの呼び声!」
「リビングデッド?だけどお前の墓地にモンスターなんて……そうか、まさか!?」
僕の発動した汎用蘇生カードに疑問を示すものの、すぐに何かに気づいた十代。流石に気づくのが早い、なにせ僕がこのデュエルで唯一場に出したモンスターであるシャクトパスは今こうして装備カード状態でフィールドにいるのだから、他にモンスターが墓地にいるとすればそれは1種類しかあり得ない。
「その通り!礼を言うよ十代、たった今やったこのターンでの手札破壊、あれは僕の手札を破壊したんじゃない。僕が落としてほしかったカードを墓地に送ってくれたんだ!蘇生召喚、青氷の白夜龍!」
青氷の白夜龍 攻3000
ここからは反撃開始。僕のデッキの中でも最高攻撃力(固定値)を誇るこの氷の竜ならば、並大抵のHEROにも力で負けることはない。そのことは十代もよくわかっているはずだが、それでもなお不敵に笑っている。
もっとも、そうでなくっちゃ十代らしくない。
カードガンナー 攻1900→400
「エンドフェイズにカードガンナーの攻撃力は元の400に戻る。カードを1枚セットして、これでターンエンドだ」
「なら僕のターン!よし来た、グレイドル・イーグルを召喚!」
銀色の水たまりから素早く形を変え生まれる、黄色の鳥めいた生命体。グレイドルの中でも屈指の攻撃力を持つイーグルがここでピンポイントで引けたのはラッキーだったとしか言いようがない。
グレイドル・イーグル 攻1500
「バトル、まずは青氷の白夜龍でカードガンナーを攻撃!ぶち抜け、孤高のウィンター・ストリーム!」
「おっと、タダではやられないぜ。トラップ発動、捨て身の宝札!俺の攻撃表示モンスター2体の攻撃力合計がお前の1番攻撃力が低いモンスターの攻撃力より低い時、このターンでモンスターを表側表示で出すことが禁止される代わりにカードを2枚ドローするぜ」
思わぬドローこそ許してしまったものの、逆に言えばこのターン後続が出てくることはない、ということでもある。氷のブレスとロボットの目から放たれたビームが真っ向からぶつかり合う……が、それも数秒のこと。倍以上の攻撃力の差を前に、すぐにビームがかき消されて消えていった。
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