ターン45 鉄砲水と泡沫の英雄
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ネオス 攻2800
「マリン・ネオスの効果発動!1ターンに1度、相手プレイヤーの手札1枚をノーコストで破壊する!」
「くっ!?」
マリン・ネオスの胸から水の竜巻が吹き荒れ、その水流に僕の手札1枚が吹き飛ばされる。あのカードは、グレイドル・パラサイト……あればあるに越したことはないが、まだ致命傷ではない。それにしても、手札を『破壊する』、ね。モンスターゾーンの指定さえなければグレイドル・イーグルで待ち構えることもできたけど、それができないのは惜しい。なんか損した気分だ。
「カードを2枚セット。これでターンエンドだ」
「僕のターン!」
マリン・ネオスは攻撃力2800の大型モンスター。しかも壁モンスターで耐えようにも、場に残れば残るだけこちらの手札が荒らされていく素敵仕様のきわめて厄介な敵だ。そんな敵に対抗する手段としては……これしかない。
「モンスターをセット。さらにカードを3枚セットして、ターンエンド」
「ずいぶん消極的じゃないか」
「どっかの誰かさんが最序盤からかっ飛ばしてくれるからねー」
十代 LP4000 手札:1
モンスター:E・HERO マリン・ネオス(攻)
魔法・罠:2(伏せ)
清明 LP4000 手札:1
モンスター:???(セット)
魔法・罠:3(伏せ)
「へへ、俺のターンだ。まずはマリン・ネオスの効果だ、その最後の手札を破壊しろ!」
再び荒れる水の竜巻が、唯一僕の手札に残ったカードを墓地へと叩き込む。これで3ターン目にして早くもハンドレス、この先はドローカードに全てを賭けていくしかない。
「さらに攻め込むぜ。カードガンナーを召喚、効果発動!俺のデッキからカードを3枚まで墓地に送り、エンドフェイズまで攻撃力を1枚につき500ポイントアップさせるぜ」
カラフルに彩られたロボットがおそらく目であろうライトを光らせ、自らの体にパワーを充電していく。何が落ちたのかをここから知る手段はないけれど、十代のことだ。ネクロ・ガードナー辺りは警戒しておこう。
カードガンナー 攻400→1900
「バトルだ!マリン・ネオスでセットモンスターに攻撃、ハイパーラピッドストーム!」
E・HERO マリン・ネオス 攻2800→??? 守800(破壊)
E・HERO マリン・ネオス 攻2800→0
またもや荒れ狂う水の竜巻に、今度は手札ではなく僕のセットモンスターが消し飛ばされる。だがその次の瞬間、竜巻を収めたマリン・ネオスの足元から地面を突き破り無数のタコ足が鎖のようにその全身を縛り付けた。
「何!?」
「今破壊されたモンスターは、シャクトパス!このカードは戦闘破壊された時にそのモンスターの装備カードになってその攻撃力を0にし、さらに表示形式
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