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普通の刑事の特殊な日々
第6話 決意の連続
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ちきれない感じと不安でじっと何かしてられなかったから動き回ってたら何回か注意されたが目を慣らしておきたいと言って何とかしてた。そして1時昼食が終わり病室を出た、玄関付近まで行くと受付などに結構な人が居たからこっちには気にかけていなかったと思う。と言うよりそうあって欲しかった、俺は一応スキをついて玄関を出た。久しぶりの外の景色は変わっている所と変わっていない所が入り交じって新鮮な感覚に襲われた、感傷に浸っていながら俺は走り出した。2年ぶりのダッシュはものの数百メートルで終わった、2年動かないだけでかなり違う、思うように動かなかった。1度立ち止まって電柱に寄りかかって息を整えた。そしてゆっくりと動き出した、正直止まってなんかいられなかった。走れないからジョグ程度で走った、それでも息はすぐに切れる。走る事がこんなにも苦痛に感じたのは初めてだった、息が苦しくなりながら1度自分の家まで行った。久しぶりの家は変わっていなかった、ただ俺がものを出しやすいようにと気を利かして必要になるであろうものは目に付きやすい所にあった。大方恋心がやったんだと思う、多分大和もだと思うがな。とりあえず部屋に入り必要なものを取り家を出て弥生さんの家に向かった。今までと変わらない、いつも通り杖をついて家からゆっくりと向かっていった。歩いてなら普通20分の所わざわざゆっくりと少し寄り道も兼ねて歩いて1時間近くかけて行った。時間は2時半過ぎくらいだった、弥生さんの家は外見は変わっていなかった、少し庭に花が増えていたくらいかなとりあえず1番初めに来た時と違って生活感というのが強くなった。そして呼び鈴を鳴らした。しばらくして出てきたのはいつも通り天道さん…ではなくご高齢のイギリス人女性だった。
メアリー「どちら様ですか?」
英語だった、一応元々英語は出来なくは無かったし弥生さんにも大和にも結構教えてもらったから何となく人並みには出来ると思いたい。聞き取る事は何とか出来るし。
響希「私は藤原 響希と申します、弥生さんに用事がありお伺いしました」
多分拙かったと思う、ただちゃんと伝わったらしいが何か最初より険しい顔をしていた。
メアリー「私はメアリーです。どうぞこちらへ」
しぶしぶと言ったという感じで俺を中へ招いた。俺は一礼し杖をつきながら中へ入ると。
メアリー「杖をつかないでちょうだい!!」
響希「申し訳ありません、しかし私は目が見えない故杖は必要不可欠となってしまうのです。これは弥生さんにも天道さんにも許可を得ていることです」
半分嘘と本当だった、女性は不満そうな顔をしながら案内した。通されたのはリビングだった。
弥生「響希さん!?どうして…」
響希「弥生さん、珍しいですねリビングですよねここ、リビングに居るなんて」
弥生「それよりもどうやって1人で…」
メアリー「待ちなさい
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