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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第16話 代わり
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わね。
だとすると......

「AIM拡散力場!?」
「それは何だ?」
「能力者が無自覚で周囲に流している微弱な力のことよ。それを使っている?」
「......あー、だから能力が使えるようにしたのか」
サソリが合点がいったように口に出した。
「どゆこと?」
「だって今の説明だと、無能力者じゃあダメだって事だろ?繋ぐためにはその力場を使うから」
「あ!なるほど」
「んー、問題はどうやれば能力が手に入るかだな」

サソリの洞察力の高さに御坂は舌を巻いた。
とても数日前に「東京」という地名を知らなかったとは思えない程に勘が鋭い。

御坂は身近にその原理を使っているモノがないか必死に頭を巡らしている。

AIM拡散力場......
いや、ここでは別に繋がっていればいいから有線で良い。
あたし達能力者が使っている能力。
一番大事なのは、演算能力だ。
単純に能力の精度を上げるには演算能力を上げれば良いはず。
一つでは弱いけど連携すれば演算能力が上がるもの......
「インターネットだわ!」
「ん、何だ?」
「そうよ。サソリの言ってたのとは逆よ。繋げるように能力者にするんじゃなくて『繋げたから能力者になったのよ』レベルアッパーって脳と脳を繋ぐ装置かしら」
つまり、木山は人間の脳を使ってインターネットを造り上げようとしている。
一体、何をしようとしているの?

重大な事実に気付いた御坂の前に白井が焦ったように携帯電話を握りしめながら言う。
「お姉様!サソリ」
「!!?」
同時にサソリのチャクラ感知が反応した。
これが反応したということは......
「初春の身に何か起きたな?」
渡した砂鉄から初春の力を感じ、写輪眼を一層紅くなった。

******

初春は木山の隠された研究を見てしまい、目的完遂のために人質として木山に連れ出されていた。
初春は手錠をはめられて行動に制限を設けられ、そのまま車に乗せられると木山の運転で目的地も知らされずに車は走っていく。
車は高速道路に侵入すると一息入れたように呟いた。
「まいったよ。私の部屋は普段、誰も立ち入れないようになっているし、来客もほとんどなかったからね。少々無用心だったな」
スポーツカーの左ハンドルで運転している木山は普段と変わらない調子で話しをしている。
「ところで......以前から気になっていたんだが、その頭の花はなんだい?君の能力に関係があるのかな」
「お答えする義理はありません」
初春は警戒し、木山の質問を突っぱねた。
両腕で膝を掴みながら、片方の手でバレないようにスカートのポケットに入っているサソリから渡された砂鉄に力を使っている。
ここで反抗しても意味がない。
出来る事は情報を引き出し、サソリに居場所を知らせる
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