暁 〜小説投稿サイト〜
とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第16話 代わり
[2/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
マスター)である君に相談したいんだけど」
相談を受けている御坂の隣には見つけた傀儡を弄っている車椅子に座ったサソリが驚いたように御坂を見上げた。
「お前最強だったのか?」
「知らなかったのかい!?彼女は常盤台のエースだよ」
「そんな事ないわよ。あたしより強いのなんているしね」

右手で電撃を打ち消すアイツとか
変に出しゃ張ってくるアイツとか
ツンツンとした頭をしたアイツとか

何かを思い出したかのように蒼い電撃を少しだけ流す。
「そうだよな。弱そうだし」
「何をー!!」
「最強だったらこんな挑発に乗るなよ」
カチャカチャと傀儡を手で分解して中身を見ていく。時折針のような物を取り出しては首を傾げて、またセットするのを繰り返している。

「あっ!だとしたらお前な......」
「何よー、なんか言いたいことがあるなら言いなさい!」
「カエル......」
「カエルがどうしたのよ?」
「オレがここに来てから初めて操ったのがあんなチンケなカエルの人形だったのが未だに納得いかんな」
「ゲコ太をバカにするのは許さないわよ!?」
バチバチと電撃を放出して獣のように威嚇する御坂にサソリは、写輪眼で見定める。
そして興味無さげに手を振ると
「あー、分かったからやめろ。今は勝てそうにねえや」
かなりの潜在的なポテンシャルの高さを見抜いた。

オレの傀儡『三代目 風影』といい勝負が出来そうか......いや、下手すると負けそうだな。
時空間もあるし最強クラスの雷遁使いか。
いい素材の宝庫だな。
少なからずお気に入りの傀儡が戻ってきたので気分は悪くないが敵に先手を許してしまった事にはサソリのプライドを傷つける。

「話を続けていいかな?割と真面目な話なんだけど」
「はいよ」
カチャカチャと傀儡の腕の中を開いていく。側から見れば玩具で遊ぶ子供のようだ。
「まったく!確か脳波のネットワークの事ですよね」
「そう、同一の脳波を持つ人達の脳波の波形パターンを電気信号で変換したら......その人達の脳と脳を繋ぐネットワークのようなものを構築できるかな?」
「そりゃ......脳波を一定に保つ事ができるなら可能かもしれないけど......そんな事を木山先生が?」

サソリは仕掛けを確認しながら自分が分かるように今回の事件のケースを分析している。

なるほどな
チャクラを一定にして繋いで
増幅器みたいにしているって事か
んー?

「御坂、どうやって人間同士を繋ぐ?」
「えっ!?どうやってって......?」
「器材も何も使ってなくて、どうやって人間の脳と脳を繋いでいるんだ?」

確かに、今回意識不明になった被害者には物理的に接触している訳ではない。
サソリの眼には光る線で繋がっているって言ってた
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ