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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第498話】
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。
「まあ前菜だしこんなもんかな。 未来はあんまり食べないのか?」
「あ、た、食べるよ? た、ただ……なかなか喉が通らなくてね、あはは……」
「…………」
ヒルトは何かを考え始めたのか黙り始める、急に黙ったままのヒルトに、未来は不安を覚えた、もしかして楽しくないのかな――という思いにも駈られてしまった。
「未来、まだ緊張してるっぽいな。 無理に食べなくても良いぞ? 後でもっと気楽な場所で食べるのも有りなんだしな、これが」
「う、うん。 ……へへっ、ありがとうヒルト」
ヒルトが気遣ってくれるのが堪らなく嬉しい未来、不思議と食事も捗り、次にやって来たメインディッシュも寸なりと食べられた、来店した当初の緊張も何処へやら、ヒルトとの会話を楽しむまでの余裕が出てきた未来。
……だが、ここでレストラン内で怒声が響き渡る。
「だ、誰だ、このお客様にお酒を御出ししたのは!?」
それまで楽しく食事をしていた来客全てがその怒声の方へと視線が移る。
そして、問題のボトルを提供した若いウェイターが焦りながら現れ――。
「は、はい! 自分です!」
「またお前か! 運ぶテーブルを間違えるなと何度言ったらわかるんだ!」
お客の居る前で怒るウェイターに、近くにいた来客は席を立つ。
「ふむ、セバスチャン。 どうやらここのレストランは一流とは程遠い三流のレストランの様だね」
「左様でございますな」
「うむ、この店を出よう。 セシリーと共にと思っていただけに、このレストランの対応は残念だよ」
「そうでございますな、ゴードン坊っちゃま」
ちらほらと席を立つ来客、会計を支払うとそそくさと退店していった。
「……デザート残ってるが、俺達も出るか、未来」
「そぅ、だね……」
楽しかった全てが台無しにされた気分の未来、退店する前に問題の席を見ると未だに若いウェイターを叱るウェイター、そして、その席に居たのは酔い潰れた篠ノ之箒と織斑一夏の二人という事もあり、未来は頭が痛くなる思いだった。
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