第二十六話 困った子ですその二
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「一番上の妹より年上の弟を?」
「そうそう」
「何ならお婿さんにね」
「それは飛躍し過ぎでしょ、話が」
流石にそこまで言われると、でした。
「幾ら何でも」
「けれどちっち、あれよ」
「あれって?」
「人をそう邪険にするのはよくないわよ」
「ねえ」
「それはわかってるわよ」
幾ら私でも。けれど言われてみると。
「それでもね、あの子のいい加減さは」
「それを教えてあげるのがおみちでの女の人の役目でしょ」
「違うの?」
「それはそうだけれど」
皆どうしてここではこんなに正論なんでしょうか。
「ううん、それじゃあ」
「短気は損気」
「はらだちは抑えてね」
「わかったわ」
仕方なく頷きました。
「それじゃあ。そうするわよ」
「素直で宜しい」
「何だかんだ言ってそうするんじゃない」
「仕方なくよ」
腕を組んでむすっとした顔になっているのが自分でもわかります。
「それはね。けれど彼ねえ」
「どうしたの?」
「背高いのよ」
今度はこのことを皆に言いました。
「それも私より二十五センチ以上はね」
「じゃあ一七五超えてるんだ」
「大体一七七かしら」
ちょっと見たところそれ位です。
「もう見上げる位なのよ。背が高いのって羨ましいわ」
「何かちっちって特撮ものに出たら大変そうね」
「そうね」
また皆から言われました。
「それだけ小さいよね」
「あれじゃない?菊地美香さん」
戦隊ものに出てらした方です。この人はかなり小柄で私と同じ位の身長です。つまりかなり低いです。今観たら他の人との身長差がかなりでした。
「あの人みたいな感じになるわよ」
「絶対そうなると思う」
これは私の言葉です。
「自分でもそう思うわ」
「その一年の子はかなり高いしね」
「おぢばの女の人って皆かなり小さいからね」
「特にちっちは」
「特になの」
自覚していても言われるとやっぱりいい気はしません。
「私の小柄なのって」
「誰がどう見ても低いしねえ」
「小さいじゃない」
「それでもあまり言われたらいい気しないんだけれど」
「まあまあ」
すぐに宥められました。
「小柄でも女の子はそれがかえって人気出るから」
「男の人でも藤井フミヤさんなんか小柄じゃない」
そういえばあの人はかなり小柄です。昔の映像なんか観ていたらいつもセンターでかなり前に出ています。小柄なのを隠す為でしょうか。
「別に気にすることないわよ」
「ちっちはスタイルだっていいしね」
「胸ないわよ」
自分でも自覚していることです。
「言っとくけれど、それは」
「だから。スタイルは胸だけじゃないんだって」
「北乃きいちゃん見なさいよ」
最近よく見る女優さんですけれど見る限り背は高くないです。けれど全体
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ