エピソード34 ーヒロイック・チャンピオンー
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」
実際に1ダメージすら与えられていない金城はシオンに何も言い返せず、恨めしそうに睨みつけながらターンを明け渡す。
「俺のターン、ドロー。魔法カード『強欲な壺』を発動し、二枚ドロー!さらに『天使の施し』発動。三枚ドローし、二枚捨てる。そして、『手札抹殺』発動。互いに手札を全て捨て、捨てた枚数だけドローする。よって俺は四枚捨て、四枚引く」
「くっ、手札交換かよ……俺の手札は0だ」
一人手札を交換し終えたシオンは、今の間に九枚引き、六枚も手札を捨てたことになる。
「さて、最後に特別に魅せてやるよ。エクシーズに並ぶもう一つの召喚を。」
ーー即ち"シンクロ召喚"を。
「いくぜ。『ナチュルの神聖樹』の効果発動。昆虫族の『アトラの蟲惑魔』を墓地に送り、『ナチュル・ビーンズ』を召喚!そして、俺はレベル4のティオとレベル2のビーンズにレベル3のチューナー、『ナチュル・バタフライ』をチューニング!」
バタフライの体が3つの光の輪へと分かれ、二体のモンスターがそれを通過し、同調する。三体のレベルの合計は9。
「野生の血流交わりし時、大地を切り裂くパワーが目覚める!咆哮せよ!シンクロ召喚!大自然の力、《ナチュル・ガオドレイク》!」
『ナチュル・ガオドレイク』
☆9 ATK3000
モンスター達が力を合わせ、呼び覚ましたのは勇猛果敢な獣。その身に違わぬ勇ましい咆哮を上げると、黄金のオーラを纏うエクスカリバーに対峙する。
「は、ハハッ……何が出てくるかと思えば。俺のエクスカリバーより攻撃力が低いじゃないか。驚かせやがって」
嘲笑う金城に対し、シオンは恐ろしいまでの冷静さを貫き、絶対零度の視線を相手へと向けていた。
「何を勘違いしてるか知らんが、これだけ終わるわけないだろう。俺は墓地に存在する『ナチュル・レディバグ』の効果を発動する。このモンスター達は、『ナチュル』と名のついたモンスターのシンクロ召喚に成功した時、特殊召喚出来る。来い、レディバグ!」
『ナチュル・レディバグ』
☆1 ATK100
地面から這い出るようにして現れたのは、鮮やかな花柄が描かれたテントウムシ。だが、その攻撃力はエクスカリバーには到底及ぶものではない。
「何が出てくると思えば、やっぱり雑魚。よほどあなたは低星モンスターが好きなんですねぇ!」
「予想通りのリアクションをどーも。そんなんだから、おまえは負けるんだよ。俺はレディバグの効果発動!自身をリリースすることで、『ナチュル』一体の攻撃力をターン終了まで1000ポイントアップする!レディバグ達の力を、ガオドレイクに!」
「なにっ!?」
『ナチュル・ガオドレイク』
ATK3000→4000→5000→6000
攻撃力がグングン
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