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大統領 彼の地にて 斯く戦えり
第十二話 盗賊終了のお知らせ
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る。デザートイーグル自体も特注で、この世に一つだけの一級品だ。
前に使っていたやつはベレッタM92Fにただナイフを付けただけのものだったが、ただつけただけで脆いので開発部に依頼して作ってもらったのだ。もちろん実費で、だ。(結構高かった)

ふと見ると栗林とおやっさんが驚いたようにこちらを見ていた。
「隊長、それ使えるんですか・・?」
桑原が表情変えずに聞いてきた。
「ん?使えるも何も君主制連合との戦いでも何度も使っているからな」
大統領がガンブレード両手に持って突撃しているのを想像したのだろう。二人は必死に夢よ覚めろとでも言わんばかりに首を振った。

そんなことをしているとどうやらついたようだ。車両から降りると桑原の指示で全員が付け剣した。
「でええええええいい!!」栗林が単身身軽に階段を飛び降りて突撃した。女性だと思って侮っていたが、考え直した方がいいかな。
「あの馬鹿っ!」
おやっさんが止めようと手を伸ばすが、すぐにその手を下した。

何故なら隊長と副隊長も”突撃”しているからだ。

最初はシェーンコップと二人でやるつもりだったが3人に増えてしまった。まぁあまり変わらんが・・・。
俺が階段を下りてみた光景は実に壮絶だった。
別に盗賊なんかいくら死んでても構わないのだが、それに混ざって市民の死体がごろごろ転がっている。異国民とは言え市民が殺されているのは気持ちの良いことではない。

既に栗林とロウリィは敵のど真ん中にいた。
俺はおやっさんたちに援護を任せると二人に続いて馬防柵を飛び越えて着地地点にいた兵士に弾丸をプレゼントした。シェーンコップはトマホークを持って既に敵兵と踊っている。
「何人きやがるんだ!」
なんか叫んでいる敵兵の頭にとりあえず風穴を開けると、右から来る槍を下にかわして兵士の腹に3発お見舞いした。ちらりと見るとその穴は3角形になっている。
「くっ、落ち着け!囲んで袋叩きにしろ!」
その言葉を聞いた兵士たちが俺の周りに集まった。
「ふはははっ!遅い、遅すぎるっ!」
ちんたら盾を整える時間があったら槍でも突き出せばいいものを・・・。
この時代盾と言っても薄い鉄の板なので銃弾はたやすく貫通する。カキンッという音がした。
しまった、久しぶりに戦闘で舞い上がって弾数を数えてなかった。
俺はすぐにリロードを開始するが、その隙を突いて数人の兵士が一斉に槍を突きだしてきた。
俺はとっさにブレード部分で槍を逸らし、一度後ろに後退する。この時に同時にリロードも行い、先ほどの兵士たちに3発撃ちこんだ。ろくに狙わずに撃ったせいで1発外れてしまったが、それでも腹と足に当たった兵士二人はその場に倒れこみ、他の奴は徐々に後ろに下がった。足に当たったほうは足を抑えて悲痛な叫び声をあげている。
「黙れ、てかあく
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