第十二話 盗賊終了のお知らせ
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ぎる!陸将っ!ぜひ我等の第一航空騎兵団に出撃を命じて下さい!!」
「大音量スピーカーとコンポとワーグナーのCDを用意しています!」
「パーフェクトだ!用賀大佐!」
「感謝の極みっ!」
「第一航空騎兵団の出撃を命じる。今は速度が必要だ。それが現実的な選択だろう」
せっかくの出撃の機会を取られたことに歯軋りして羨ましがった。
「(おのれ・・・今度はうちも何か流して電撃戦をしてやる・・・。ソビエトマーチかカチューシャあたりがいいのだろうなっ)」
「(わが師団自慢のロケット自走砲部隊の出番をっ・・・)」
「閣下!次回こそは我が第七混成師団に出番をお願いいたしますっ!!」
師団長らはハイドリヒに次回こそはわが部隊にと頼み込んだが、ハイドリヒはそんな声一切聞こえてはいなかった。
「(こいつら・・・キルゴア中佐の霊にでも憑りつかれたのか・・?この後の展開が予想できるな・・・)」
・・・・・・・・・・・・・
■ペルシャール・ミースト
先ほどからロウリィがR-18タグが付きそうな声を出し続けて隊員達を困惑させている。シェーンコップなんかそれを見てニヤニヤ笑っている。趣味の悪い奴だ。
レレイによると死んだ人間の魂が死神であるロウリィに対して媚薬的な作用を与えているらしい。ファンタジー過ぎてついていけん。
「閣下、準備完了しました」
そんなロウリィを見ているとシェーンコップが報告してきた。未だ少し顔がにやけている。
「よし、では総員・・・って、え?」
俺が指示を出そうとするといきなりロウリィが城壁を飛び降りた。
「お、おい!?」
俺はロウリィを止めようと追いかけるが、さすが死神、一瞬で屋根の上に上がったと思ったらすぐに姿が消えてしまった。流石のシェーンコップも少し驚いている。
「・・・ぁ、総員乗車!」
呆然とそれを見ていたが、すぐに我に返って指示を下した。隊員達も驚いていたようで、倉田なんか口を開けていた。
俺も急いで兵員輸送車の助手席に座った。
出発すると俺はすぐに無線機を取った。
「102、こちら3C。敵は東門。既に城壁内で戦闘中目標は白色信号で知らせる。送れ」
『こちら102指揮官機、了解っ』
東門に近づくとシェーンコップが身を乗り出して信号弾を撃った。
東門に近づくにつれて何やら音楽が聞こえ始めた。
「・・・ふ、この音楽、奴らナパームでも撃ちまくるつもりか?」
微かに聞こえる音楽、それはニーベルング指環第2幕”ワルキューレの騎行”だった。
「栗林、そこのケースを取ってくれないか?」
「分かりました」
栗林からケースを受け取ると、ロックを解除してケースを開けた。
そこに入っているのは二丁のデザートイーグル、それもブレードが付いているいわゆるガンブレードであ
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