第六話 炎龍再び
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。」
「ふふふ♪」
「窮屈なんだよ。」
「んふふ♪」
「どいてくれっ。」
「羨ましいです隊長っ!」
「いいから下りろっ。」
「あらぁ?」
「って小銃に触るな!」
「ふふふ♪」
「だから触んなって!」
「羨ましいっすっ!!」
「いや嬉しかねぇ!ってだから触んな!!」
「羨ましいっすっっ!!」
「いいから降りろぉぉおおお!!」
ここでひとつ言っておくが、決して小銃とは男性のあれではなく本当の小銃である。
こんなわけのわからない攻防戦がしばらく続いたが、片膝に乗ってもらうということで何とか妥協してもらい、大統領が少女に手を出すという見出しを出されることは回避された。
それから2時間ほどたつと、あたりの景色は一気に草原から荒地に変わっていた。
「だいぶ雰囲気が変わりましたね。」
「村からだいぶ離れたからな。このまま逃避行も終わりにしたいよ。」
「全くです。」
そう言いながらペルシャールは後方を見た。その視線の先には永遠と続く馬車の列がある。
「こっちの太陽って、日本より暑くないか?」
ギラギラと輝く太陽を見ながら言った。
するとペルシャールは太陽を背にしながら向かってくる物体を見つけた。
それをよく見ると、丘での戦いで遭遇したワイバーンであった。一体程度であれば装甲車の機関砲で何とかなるだろうとペルシャールは思い、まぶしい太陽から視線をずらそうとした。
しかし、そのワイバーンに横から何かが噛みついた。
ワイバーンを遥かに上回る真っ赤で巨大な翼、獰猛な黄色の眼球。
・・・第三偵察隊はふたたび炎龍と遭遇した。
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