第四話 壁外調査
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しまったので、それきりであった。
「(えーと、ハイドリヒから名簿もらってたよな。)」
ペルシャールは事前に葉色ぢ日から渡された写真付きの名簿と実物を見合わせていた。
富田 章
階級:軍曹
倉田 武雄
階級:伍長
勝本 航
階級:伍長
戸津 大輔
階級:上等兵
東 大樹
階級:上等兵
栗林 志乃
階級:軍曹
仁科 哲也
階級:曹長
笹川 隼人
階級:上等兵
古田 均
階級:上等兵
黒川 茉莉
階級:軍曹
桑原 惣一郎
階級:兵曹長
霜原雄二(ローゼンカヴァリエ連隊より)
階級:上等兵
田端栄一(ローゼンカヴァリエ連隊より)
階級:伍長
名簿を一通り確認すると、ペルシャールは口を開いた。
「あー第三偵察隊の隊長ということになった、ペルシャール・ミーストだ。まぁ実質的な隊長はシェーンコップ中将がやるから。部隊指揮なんて俺は知らんからな。おれとしては、エルフとか猫耳娘に会えればそれでいい、って感じかな。じゃ、出発しようか。」
挨拶と言っていいのかわからない紹介の後、第三偵察隊は出発した。メンバーはペルシャールの言葉に”大丈夫なのあの人””うおーっ、大統領が俺と同じ考えの持ち主だったなんてっ!”など思い思いの感情を抱いていた。
「閣下。」
「あーその”閣下”はよしてくれ。今は”隊長”でいいよ。それと、無理に堅苦しい敬語を使う必要はない。」
倉田がいつもはあまり使わない敬語を使うと、ペルシャールは手をひらひらさせてやめさせた。
「はぁ・・・。」
「そろそろ、捕虜の情報であったコダ村です。」
後ろで地図を見ていた桑原が言った。
「じゃあ、そこで情報収集しようか。」
いきなり男が行くと、警戒されるかもしれないということで、黒川が初めの接触を行うこととなった。この時栗林が選ばれなかったのは隊員の総意からであった。
「空が青いねぇ〜、流石異世界。」
数か所の村で情報収集を終えた第三偵察隊は、コダ村の村長から教えてもらったエルフの村に向かっていた。
「こんな風景、北海道にもありますよ。」
倉田が運転しつつ突っ込んだ。時間がたったのである程度緊張がほぐれてきたようであった。
「まぁ確かにそうだが・・・。」
「ドラゴンがいたり、妖精が飛び交ってるところを想像してたんですがねぇ。これまで通ってきた村には、人間ばっかりでしたし。がっくりっす・・・。」
「そんなに猫耳娘が好きなのか。」
「別にぃ、猫娘でも、妖艶な魔女でもいいっすけど。かっ、隊長の好みはどうなんですか?」
ある程度緊張がほぐれたとはいえ、大統領を隊長と呼ぶのにはまだ時間が必要なようであった。
「おれは・・・まぁ魔法少女とか?」
「まじっすか!?」
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