第39話
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時には一対多で行われ、華雄の鍛練に勝るとも劣らない濃密な期間は。
恋の完成された武を、更なる高みへと押し上げた。
恐らくその過程で受け流しを経験、対応出来たのだろう。
「グハッ!」
余りの衝撃で地面に倒れた華雄。得物を離さず、受身を取ったあたり流石である。
しかし――
「ッ……」
彼女の意思とは裏腹に意識が薄れていく。力は抜け、五体が利かない。
「!?」
そんな華雄の目に恋が映った。得物を構え、警戒を解かず静観している。
それは――華雄を強者と認めた証。
――私のこれまで、無駄では無かったのだな……
華雄の心に得体の知れない満足感が広がる。
戦友を、仲間を、そして主を残して逝くというのに。
――全力を尽くした、悔いは無い。
その思いを最後に、華雄の意識は闇へと消えた。
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