エイプリルフールIF 【ワルブレ編】
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『即戦力としてなら良いんじゃないか?前世の記憶を経験として昇華できるのなら、一般人を鍛えるよりよほど効率がいい。…後は生前持っていた聖剣魔剣と言った宝具の関連か。キミのアーガステンが良い例だろう?』
『アーガステンが?』
『あれほどの逸品、今の世界では神秘が薄くて作れない。古代のアーティファクトは時より現代兵器よりも高威力を発揮する場合もある。宝具持ちの方がやはり戦力になるのなら、輪廻転生者を集めるのが効率がいいよね』
と、蒼はおどけて見せたけれど、周りの表情は暗い。
『今日はびっくりする事ばかりだな…少し整理したい。今日はもうお暇するよ。一応この話はボクの中にしまっておく事にする。キミたちも軽薄な事はしないでくれるとうれしい。出来れば日本支部には知られたくないが…』
ちらりとエドワードは万理に視線を向ける。
『…それがいいのかもしれません』
と、万理。
『じゃ、解散かな。あーつかれた』
と言って蒼は席を立つ。
『あ、そうだ。精孔が開きかけているんだが、不安定は逆に危うい。まーや、おいで』
『なんなのです?』
とてとてと蒼に近寄るまーや。
まーやをくるりと回転させると蒼はそっと右手を首の付け根に押し当て、蒼銀のプラーナを流し今だ。
『うっ…くぅ……』
蒼のプラーナに導かれるように立ち上るのは青白いプラーナ。
しかし、その量が先ほどよりも多く、また綺麗に胎動していた。
『ま、後で一緒に修行しようか。…まーやが光技を覚えたいのなら、ね』
『あ、はいなのです。よろしくお願いしますのです』
と、微笑ましい雰囲気の中、もう驚く事はないと思っていたエドワードたちも流石に驚いていた。
『七門、綺麗に開いているな』
『はい、エドワードさま…』
エドワードのつぶやきにアンジェラが同意する。
固まる一同を置いて蒼はまーやの手を引くと、お腹がすいたと校長室を後にした。
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