エイプリルフールIF 【ワルブレ編】
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具の研究。そんな発想は無かった。今度研究するように白騎士機関に言っておこう。それだけでも今日キミと出会えた奇跡に感謝するよ。もちろん、一番の感謝はボクを見事打ち倒してくれた事だけれど』
『エドワードさま…』
気遣わしげにアンジェラがつぶやく。
『あーそーかよ。だいたい高々百年かそこらの修練で抜かれるような前世は送ってこなかったんでね』
『まさに経験値が違うわけだ。完全覚醒者は格がちがうね』
さて、話はもう終わりかと思われた時、ようやくと万理が声を出す。
『サー、本日我が校におこしいただいた用件がまだです』
『あ、そう言えばそうだったね。そこの規格外の所為で忘れるところだったよ』
とエドワード。
『話の半分は実はすでに見てもらっていたのですが…残りの半分が…まーや』
万理はまーやを手招きで呼んだ。
『この子は黒魔なんですが…』
『ああ、夢うつつの小さな魔女さんだろ。有名だ』
『ええ、ですが…まーや、おねがい』
『はいなのです』
そう言うとまーやはうっすらと体からモヤを立ち上らせた。
『なっ!?』
『ほう…』
「あ…あちゃぁ…」
アンジェラ、エドワード、蒼とそれぞれ声を洩らす。
『プラーナだ。黒魔のお嬢さんがプラーナを操ったと言う事は3人目のエンシェントドラゴン…ではないようだね』
『はいなのです。まーやの前世は黒魔なのです。これは現世で覚えたのです』
さんざんまーやに手玉に取られていた蒼だ。二人の仲から原因は規格外である蒼にあるだろうとエドワードが視線を向けた。
『まーや、いつのまに?』
『アオにくっついていたら自然と、なのです』
『あー…なるほど…俺の無意識の纏がまーやの精孔のよどみを押し流したのか…うかつだった…』
四人の目が蒼に集まり、説明は?と視線が訴えていた。
『簡単な話だ。黒魔は先天技能、白鉄は後天技能。修行すれば…プラーナを感じ、自らのえっと…七門ってこの世界では言っているか?それが開ければ光技は使えるだろ』
そんなの常識じゃーんとばかりに言い放つ蒼。
『なんだ、もしかして白鉄はみな天然者だったのかよ…めんどうな。…いいか、精孔はプラーナを流し込まれるとびっくりして開く事がある。未熟者が適当に打ち込んでもズタズタになるだけだけどね』
『…それはつまり…白鉄はただの人間って事?能力的にはどこにでも居る人間となんら変わらない、と?』
『プラーナの潜在量には個人差があるだろうけれど、ある程度は鍛えられる。ランクDとかでくすぶるような白鉄は一般人を鍛えた方が強くなるかもしれないほどだな』
『そんな…それじゃぁ、白鉄に至っては輪廻転生者を集めるのは全くの徒労…?』
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