エイプリルフールIF 【ワルブレ編】
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する技術だ』
『索敵レーダーみたいなものかい?』
『まあ、そうだな。で、プラーナを相手に感知されないようにする『絶』の応用技、『隠』』
途端、蒼銀の光は色を失った。
『もしかして、螢惑をこの『隠』で隠してしまったら…?』
『『凝』で見破るしかない。まぁ四六時中天眼通を使っていれば良いのだけね』
『また、キミも無茶を言うね』
『で、最後は集大成、『硬』』
右手だけ集まったオーラが力強い輝きを見せた。
『金鳥だね。プラーナを一転に集中する技術。そしてその他は無防備だ』
『ま、こんな所だろう』
『そう言えば、キミが使ったジャパニーズニンジュツはなんなんだい?』
『あれは印をスペリングに見立て、プラーナを変質させて現実に干渉する能力、といった所だ』
『だれでも使える技術なのかい?』
『修行すれば、ね。だが、個人の資質に大きく左右される物でもあるし、独学での習得は基礎理論が分らないのなら不可能だろうね』
『キミなら教えられるんじゃないの?』
『メンドウ…』
『なかなか簡素な答えをありがとう。それじゃしょうがないね。あれはキミの固有秘法と言う事にしておこう』
やれやれと肩をすくめたエドワード。
『じゃ、次だ。あの無詠唱、スペリング無しの闇術はどう言うこと?』
『それは簡単だ。詠唱もスペリングも全て杖が代わりにやってくれていただけだ』
『杖が?それはまた、アーティファクトクラスの杖なのかい?』
『あの杖は確かに俺専用のワンオフ物だけど、別にアーティファクトじゃないな。前世では一般的な技術だった』
『どう言う事?』
『詠唱もスペリングも戦いの中では速い方が有利だろう?だったら如何に速く行使できるのか、研究するのが人間と言う物だ』
『そうだろうね』
『だが人間ではどれだけやっても短縮には限界がある。で、行き着いた結論は、別に人でなくてもいいのではないか?と言う事なのだろう。計算式を前にがんばって筆算するくらいなら今の人たちは電卓を使用するだろ?結果を求めるのに計算を電卓に肩代わりさせているわけだ』
『理解は出来るが…なるほど、その答えに辿り着けなかった黒魔の前世はとても原始的なファンタジー世界だったと言う事だね。いや、しかし…今の現代でもそれに気がつかないでスペリングを磨いているパリのサンジェルマンって…くっくっ』
『どうした?』
『いや、当代最高方の黒魔が余りにもかわいそうになってね…確かに筆算より電卓の方が速い。手書きより印刷の方が速い。今の世界を生きていれば当たり前の感想だね。人間はいつも便利な補助具を生み出す生き物なんだと再確認されるね』
くつくつ笑うエドワード。
『闇術補助
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