エイプリルフールIF 【ワルブレ編】
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が描かれている何か。
「まーやの魔力に反応しているのは確かなんですけど…」
最初はほんの出来心だった。余りにも幸せそうに寝ている蒼にちょっとしたイタズラをしただけ。しかし、ほんのちょっとまーやから魔力が蒼に流れると、一瞬何かが見えた気がした。
最初は錯覚かと思ったけれど、確かめようと再び魔力を流し込むとやはりうっすらと見えるのだ。
そして蒼がまとう通力が変化するの。
それは通力でも魔力でもない、力強いなにかだ。
「通力と魔力の相乗…ですが…」
通力と魔力、光技と闇術の両方を使える最古の英雄。エンシェントドラゴンと呼ばれる存在は、机上の空論から現実のものとなったのが最近の事。
亜鐘学園の一年に入学してきた灰村諸葉は二つの前世を持っている。そのため光技も闇術も使える最も古き転生者。その存在は瞬く間に学園を掛け、白騎士機関全てに知れ渡る事になった。
太陽が傾き、日が翳ってきた頃、はっと蒼が置きだした。
「そう言えば今日は二組の保奈美ちゃんとデートの約束がっ!」
「あ、それはまーやがちゃんと電話で断っておいたのです(にぱ)」
「ノーーーーーーッ!?」
他人の予定を勝手にキャンセルする子悪魔がここにいた。
「その代わり、今日はまーやが付き合ってあげるのです。うれしいです?」
「えー…」
「うれしいです?」
「う、うれしいです…よ?」
顔は笑っていたが妙なプレッシャーに首を縦に振っていた。
HRに出るとまーやが来る前に街へ繰り出してナンパでも…と思っていたのだけれど、田中先生の放下の合図と同時にまーやが教室に入ってきた。
「蒼、デートに行くのです」
「まーや…」
周りの視線がいたい…その目がこのロリコン、幼女趣味死すべしと言っているのが分る。
周りの視線なんてお構いなしとまーやは教室に乱入してくるとギュっと蒼の手を握った。
「わかった、わかったからこの手は離さねえ?」
「ダメなのです(にぱ)」
そう言うと強引に蒼の手を引いて教室を出るまーやと連れ出される蒼の絵。
蒼はあきらめて引かれるがままになっている。
街まで出るとそれはデートというよりも仲の良い兄弟の様。周りの人も微笑ましそうに眺めている。
蒼としては見目麗しい女性に声を掛けたいのだがまーやが手を離してくれない。
一瞬手を離された時に麗しの女性に声を掛けているとおもむろに腕を引かれ振り返ると笑顔のまーやが…いや、目が笑ってなかった。
それ以降蒼はあきらめてまーやに付き合っている。
「あ、あれが食べたいのですっ」
そう言ってまーやが指差したのはジェラードの専門店。
「むぅ…
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