第14話 開幕正月旅行?? 京都編1
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ー大輝視点ー
1月2日…天候、雪
大輝「旅行するには最悪の天気だな」
ミク「本当ですね…新幹線も運休してますし」
大輝「まぁ新幹線の方はあと少しで徐行運転だが運行開始するらしいし、待つか」
伽耶「みんなマイナスな話ばっかりしてるけどさ、雪の積もった京都って想像してごらんよ…きっと綺麗だよ??」
ミク「…う〜ん。私、京都に行ったことないからわからないです。」
伽耶「そりゃそうか」
駅のホームで体をガタガタ震えさせながら、新幹線の運行開始を待つ哀れな俺は、その陳腐な想像力で雪の積もった京都を想像してみた…確かに雅な風景だ。そう考えると降雪というのも案外悪くないのかもしれないな。伽耶は下着がギリギリなだけあって(?)考え方は基本的にポジティブな奴だから、こういう、一見マイナスな事態でさえプラスに変えることができる。俺にはそんなこと絶対に無理だからかなり羨ましい能力だと言えるな。
リン「大輝さ〜ん立ち食い蕎麦食べてきていい?」
大輝「立ち食い蕎麦??」
リン「そう。だって立ってお蕎麦を食べるなんて初めてだし、面白そうじゃん??」
大輝「なんだそれ」ズルっ
大輝「今は朝飯時で混んでるし、京都に着いたら美味い蕎麦をいくらでも食べさせてあげるから今は我慢してくれ」
リン「…ハーイ」
リンちゃんはお腹でも空いたんだろうか。立ち食い蕎麦を食べたくて食べる人ってあんまりいない気がするのだけれど…まぁ美味いのは事実だし、なにせ降雪するレベルまでに冷え込んでいるのだから確かにあったかい蕎麦を食べたくなるのもわかる。というか、なんだか俺も腹が減ってきた。やっぱりリンちゃんと一緒に食べに行こうか…そんな俺の煩悩を掻き消すように、駅のアナウンスが俺の耳に響いた。
「間もなく…7時12分発のぞみ268号広島行き発車となります。1時間ほど遅れての発車となります。電車遅れてしまい誠に申し訳ございませんでした」
相当テンパってるのか、はたまた若いのか、聞き取れるのがやっとの勢いでアナウンスをした駅員は噛みまくっていた。そんな駅員の様子を見て俺は少し吹き出してしまう。俺以外の面子はと言うとそんなことお構いなしに、トークに華を咲かせていた。
大輝「ほら、みんないよいよ出発だ。荷物をまとめて、忘れ物はない?」
リン「立ち食い蕎麦屋の食券??」
大輝「買ってねぇよ??」
伽耶「悩みや不安??」
大輝「置いてけ??」
ミク「ネギ??」
大輝「持ってけるわけねぇだろ??車内に匂いが充満して、いい迷惑になるわ??」
なんだろう…みんな今日は5時起きだったはずなのに無駄にテンションが高い。深夜テンションならず早朝テンションなんだろうか…ってか今日1日もつのだろうか…
こう考えるとレンはさっきから静かで常に落ち着いていてなんだ
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