機動戦艦ナデシコ
1287話
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そうだと思った小説を借りていったのはハルカらしいが。
ともあれ、俺の部屋はある意味で趣味の部屋とでも呼ぶべき場所になっているのは事実だ。
そんな中で趣味を楽しんでいると、やがてTVの映像がブリッジのものへと強制的に変わる。
そこに映し出されているのは、当然のように艦長。
『皆さん、それではこれから私達ナデシコはサツキミドリ2号を出発し、火星へと向かいます! 道中、木星蜥蜴による攻撃はあるでしょうが、連合軍からの攻撃はない筈です。これに関しては、ネルガルの方で話を付けてくれたので、お墨付きとなります!』
自信満々に告げる艦長。
そう言えば、サセボシティでナデシコを占拠しようとして捕まったキノコ……もとい、ムネタケを始めとする連合軍の軍人達は、当初の予定通りにサツキミドリ2号でナデシコから下ろされたらしい。……いや、連合軍に売りつけた的な意味だと、卸されたというのが正しいのか?
ともあれ、まだ俺とエリナの仲が今のように複雑になっていなかった時の出来事だったので、それなりに話を聞く事が出来たのだが……思い切り高値で売りつけるとか言ってたから、恐らく連合軍は色々と大きな代償を支払う羽目になったのだろう。
連合軍に戻ったムネタケ達は相当に肩身の狭い思いをしていそうだ。
これからの昇進についても、何を言わんやってところか。
そもそも、ナデシコを占拠しようとして失敗しただけならまだいい。……いや、良くないが、それでもまだ情状酌量の余地はあっただろう。
だが、捕らえられた状況で脱走し、ナデシコのシャトルを奪って逃げようとし、更には現在ナデシコの実質的な最高権力者であるエリナを射殺しようとして、その上で俺に鎮圧された。
……ここまで大きな恥を晒しておいて、連合軍で出世出来るとは到底思えない。
ともあれ、そのネルガルと連合軍の取引により俺達が火星に向かうまで攻撃される事はなくなった訳だ。……まぁ、ビックバリアを抜いて脱出したナデシコに攻撃をする余力がないというのもあるらしいが。
ビックバリアの時の件で地球にいる木星蜥蜴を刺激してかなり大規模な戦闘になったらしいし。
『よって、私達が警戒するのは木星蜥蜴のみ! ですが、ナデシコにはディストーションフィールドがありますし、グラビティブラストだってあります! それにエステバリスやミロンガ改といった戦力もある以上、心配はいりません!』
本当は、これに対空砲火を付けてはどうかってウリバタケやプロスペクター、エリナに相談してみたんだが、結果的には却下された。
いや、実際いい意見だというのは皆が認めていたのだが、ミロンガ改のコンテナの件で一杯一杯だったらしい。
『そういう訳で、安心してユリカに任せて下さい! 皆で火星に到着して、まだ残っている人達を助けましょ
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