彼女の本心
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は俺とゆかり、ミク、それに着物男だ。そしてこの街には俺たち以外にまだハーメニアがいるらしい、それを発見するために行わせたのだろう。
「今回に限ってなんで襲撃時間を教えたんだ?」
「それは簡単です。その人が契約違反を犯したからです」
契約違反?
「……私の家族は……殺されたそうです」
「なっ!?」
「そんな……」
「どうやら既に捕まった後には殺されていたそうです。馬鹿ですよね私。そんなことも知らずに人を殺せば家族が助かるなんてこと信じて……もう……いないのに」
東北が崩れ落ち、泣き始めた。それも当然だろう、生きていると信じていた家族が既に死んでいた、それも殺されていたなんて。信じられないはずだろう。
「おいおいおい、なんで殺し合ってないんだずん子」
ステージの上方から声が聞こえた。慌てて上を見る。そこには白い服に青いマフラー、青い髪をした男が立っていた。その男の顔は初めて見たが、なぜだか俺はその男が何者か分かってしまった。
「カイト……」
「お、僕のことを知っているのか。初めましてじゃないかな、詠月さんの息子君」
カイトが下に降りてくる。ゆかりもIAもミクも、誰も動けない。静かに一歩一歩、歩み寄ってくる。響器をだそうにも、身体が動かない上に、音も使えない。
「ミク、君も久し振りだね。どうだい、元リーダーに会って」
「う、うるさい!なんで……こんなところにあなたが」
カイトが立ち止まり、ミクに話しかけた。その時、カイトの後ろで光るものが見えた。
それは鏃か?恐ろしいスピードでカイトに向かっていく。完全にそれはカイトの死角からの攻撃であり、避けることは難しいはず。
「おっと、君まで裏切りかよずん子」
しかしその矢は、カイトの頭を射抜く直前でピタッと静止した。
「あなたは私が……ころすっ!」
「おお、怖い怖い。家族の仇を見つけた途端にこれかよ。良いだろう、少し遊んであげるよ」
カイトが響器であろう剣を取り出した。
「さぁ、かかってこいよ。お前が歯向かった相手との格の違いを教えてやるよ」
東北ずん子 VS カイト 戦闘開始
続く
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