暁 〜小説投稿サイト〜
ハーメニア
彼女の本心
[5/5]

[8]前話 [9] 最初
は俺とゆかり、ミク、それに着物男だ。そしてこの街には俺たち以外にまだハーメニアがいるらしい、それを発見するために行わせたのだろう。

「今回に限ってなんで襲撃時間を教えたんだ?」
「それは簡単です。その人が契約違反を犯したからです」

契約違反?

「……私の家族は……殺されたそうです」
「なっ!?」
「そんな……」
「どうやら既に捕まった後には殺されていたそうです。馬鹿ですよね私。そんなことも知らずに人を殺せば家族が助かるなんてこと信じて……もう……いないのに」

東北が崩れ落ち、泣き始めた。それも当然だろう、生きていると信じていた家族が既に死んでいた、それも殺されていたなんて。信じられないはずだろう。

「おいおいおい、なんで殺し合ってないんだずん子」

ステージの上方から声が聞こえた。慌てて上を見る。そこには白い服に青いマフラー、青い髪をした男が立っていた。その男の顔は初めて見たが、なぜだか俺はその男が何者か分かってしまった。

「カイト……」
「お、僕のことを知っているのか。初めましてじゃないかな、詠月さんの息子君」

カイトが下に降りてくる。ゆかりもIAもミクも、誰も動けない。静かに一歩一歩、歩み寄ってくる。響器をだそうにも、身体が動かない上に、音も使えない。

「ミク、君も久し振りだね。どうだい、元リーダーに会って」
「う、うるさい!なんで……こんなところにあなたが」

カイトが立ち止まり、ミクに話しかけた。その時、カイトの後ろで光るものが見えた。
それは鏃か?恐ろしいスピードでカイトに向かっていく。完全にそれはカイトの死角からの攻撃であり、避けることは難しいはず。

「おっと、君まで裏切りかよずん子」

しかしその矢は、カイトの頭を射抜く直前でピタッと静止した。

「あなたは私が……ころすっ!」
「おお、怖い怖い。家族の仇を見つけた途端にこれかよ。良いだろう、少し遊んであげるよ」

カイトが響器であろう剣を取り出した。

「さぁ、かかってこいよ。お前が歯向かった相手との格の違いを教えてやるよ」


 東北ずん子 VS カイト 戦闘開始


続く
[8]前話 [9] 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ