衝撃!東北ずん子の正体!
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、大体の事は知っているようだ。なら話が早い、この地割れがハーメニアの起こした音怪だということを伝える。
「それでこれなんだけど」
「マコトの言いたいこと…わかった」
IAが俺の言葉を遮るように言った。
「この地割れ…私達の誰かが起こしたって…かんがえてる?」
「えっ、やっ、それは……。まぁ、可能性としては」
それを言うと、IAが少しむくれた。そりゃ疑われて良い気はしないだろうけども、可能性があるならそれを疑わない訳にはいかない。
「マコトさん、それは流石にひどくないですか?」
「だ、だから可能性だって!俺だって、お前たちがやったとは思ってないって!」
「でも…仕方ないと思う。私も…同じ状況だったら疑ってた」
IAが溜息をつきながら言った。
「私達が知ってるハーメニアは…少ないから」
「そう言われると確かに」
「とりあえずは二人共違うんだよな?」
ゆかりとIAが頷く。良かった、疑ったのが申し訳ない。あとで何かご馳走しよう。
これであとは二人。着物男と東北か……。東北のほうが可能性は高いが、あいつの響器は弓だったからあそこまでのものは難しいだろう。となると、着物男か。
「ゆかり、着物男って普段どこにいるんだ?」
「がくぽさんですか?さあ、私もよくわからないんですよね」
親父に聞いてみるしかないか。携帯で親父の番号を呼び出す。ワンコール、ツーコール
『どうしたマコト』
「あのさ、着物男どこいるかわかる?」
『着物男?ああ、がくぽか。今オレの隣りにいるが』
「マジで?」
場所を聞こうと思っていたら、あたりを引いたらしい。これはなんと運の良い。
『どうしたんだいマコトくん。僕に用事って』
「あんた、地割れの話知ってるか?」
『ああ、あのことか。先に断っておくが、僕じゃないよ?』
あっさりと否定された。
「別に疑っちゃいないが」
『あ、そう。すまないけど今から会議なんだ、失礼するよ』
通話が切られた。あいつ、人が答える前に切りやがって、やっぱり嫌いだ。
「どうでした?」
「あいつじゃないってさ。こうなると、東北か俺達の知らないハーメニアが起こしたってことになるか」
三人で考える。
「「「う〜〜〜〜ん」」」
「何唸ってんの三人とも……」
リビングの入口から声がした。そちらに目をやると、買い物袋を持ったマキが立っていた。
「あ、マキさん。いえ、少し問題がありまして」
「それよりも…弦巻先輩はなにしに?」
「お昼ごはんをつくりにだよ〜。お父さん今日いないから、マコトと食べようと思ってさ」
冷蔵庫に食材を仕舞う。俺は立ち上がり、それを手伝いにキッチンへ向かう。買い物袋の中には豆腐にネギ、ミンチなどが入って
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