黒幕発覚
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鎌を構えたIAが加速し、東北へと肉薄する。東北の武器は弓、懐に飛び込まれればその実力を発揮するのは難しいはずだ。IAはそのまま袈裟斬りを放つ。まるで獲物を狩る獣の牙のように鋭い刃が、東北へと迫る。
「弓なら接近すれば勝てると思ったんですかぁ?残念でした」
驚いたことに、東北は弓の胴の部分で防ぐ。流石に驚いたのか、IAがそのまま固まってしまう。東北はIAの腹狙って蹴りを放つ。反応が遅れて、そのまま直撃してしまう。なんとか踏ん張って屋根の上から落ちはしながったが、ダメージは大きかったのか、そのまま跪いてしまう。俺は急いでIAのもとに走り、身体を支える。
「嘘…」
「驚きました?私の弓は『ずんだアロー』という名前でずんだの神のご加護が備わっているんです」
……は?なんだって?ずんだの神様?
「ずんだってあのずんだ餅の?」
「そうですよ。ずんだ神のご加護によって普通の弓とは違って、強度に精密さ全てが凄いのです」
神様……。キリスト様とか仏様とか、そういうのじゃなくてずんだの神様だって?なんと言って良いのか。反応に困る……
「あ、ずんだ神を馬鹿にしてますね?ずんだは偉大なんですよ?今から約450年前に生まれた伊達政宗が」
あ、これやばい。委員長と同じで、説明させたらめんどくさいやつだ。
「悪いけど…私はそういうの信じてないの」
IAが腹を抑えながら立ち上がる。鎌を持ち直して、再び突撃する。
「あら、まだ来るんですか?」
後ろに飛び下りながら、矢を放つ。
「フッ!」
IAはそれを回避し、追うように飛び上がる。
「はぁ!」
IAが右切り上げを放つ。東北はそれをうまく受け流し、弓を引いて反撃しようとする。
「まだ…終わってない!」
IAは受け流された鎌を回転させ持ち直し、袈裟斬りを放つ。弓を引きしぼる引き絞っていたために先程のように防ぐことができずに、鎌の刃が東北の身体を斬りつけた。しかし、当たる前に後退していたのか、衣服を切り裂く程度のダメージしか与えられなかったようだ。
「くっ、当たってしまいましたか。回避が遅れていたら身体が斜めに切り裂かれてましたよ」
「運が良い…。でも、あなたの音はわかった。次は…裂く」
IAが着地しながら言う。裂くって、待て待て!
「IA!せめて動けなくなるように拘束する程度にしてくれ!そいつには聞きたいことがある!」
「マコト…わかった。ということだから…おとなしく捕まって?」
「嫌ですよ。捕まるとか、何されるか分かったもんじゃありません。どうせエッチなこと考えてるんでしょ」
何を言ってるんだ、こいつは。やっぱり少し感じがつかめんな…
「だったら、無理矢理にも…捕まって?」
「話し聞いてないんで
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