黒幕発覚
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
っぱり!かっこ良くなっちゃって!それでそれで、お隣は彼女さん?」
「いいえ。でも…近々」
「変なこと言うな」
隣で馬鹿を言ったIAの頭を小突く。話もそろそろに、リビングに向かう。親父は座ってコーヒーを飲んでいた、なんかくつろいでた。敵の襲撃には気づいてるはずなんだが。
「おう、来たか」
「来たかって、襲撃は分かってたんだろ?」
「ああ、しかし問題でもないだろう。こうしてここにいるってことはな」
椅子から立ち上がりながら言った。もしも殺られてたらどうするつもりだったんだよあんたは。
「で、その子は協力者か?」
IAを見ながら言った。IAが一歩前に出て、挨拶をする。
「マコトのお父様ですね。私、IAといいます」
「IA…IAか。確か、アメリカの部署の資料に同じ名前の子がいたな」
「多分…私です。アメリカに…いましたから」
部署って、そんなのあるのか。というより、今思うと親父たちがどうしてハーメニアとかのことを知ってるのか、全く知らないな。
「なぁ親父。親父達ってどうしてハーメニアとか知ってるんだ?」
「ああ、そういえば肝心なことを話していなかったか。まぁ、とりあえずは座れ。立ちっぱなしもキツイだろう」
親父が席を立ち、ソファに移る。俺達もソファに座り、話を続けた。
「俺達の組織は元はただの医療機関だったんだ。しかしある時、俺たちの研究施設で謎の異変が起こりだしたんだ」
「異変?」
「ああ、今は音怪とよんでるアレだな。そしてそれを引き起こしたのが、俺たちが見た最初のハーメニアだ」
最初のハーメニア……。
「そいつが今回お前たちの命を狙った黒幕……名前はカイト。俺たちの後輩だったやつだ」
親父が神妙な面持ちで言った。カイトか、当然だが初めて聞く名前だな。
「でも待てよ。そいつが黒幕ってのは分かったけど、なんで俺たちを狙ってるんだ?」
「さぁな。自分以外のハーメニアを殺そうとしてると最初は思ったが、それだったら初音を生かしている理由が見つからん」
確かに。そう考えると、何故狙われたのか全くの見当もつかない。
「少なくとも…まだそいつはマコトたちを狙ってる。気は抜けない」
IAの言うとおりだ。訳もわからないまま殺されるのなんてゴメンだからな。
「あら、物騒な話してるのね。はい、お茶を飲んで息抜きしましょ」
ゆかりのお母さんがお菓子とお茶を持ってきた。しっかりとしたゆかりとは違って、のほほんとした雰囲気の人だな。でも薄紫の髪とか、ゆかりと一緒だな。
「マコトさん、何お母さんをじっと見てるんですか?」
「いや、ゆかりと同じで綺麗な髪だなって」
そういった瞬間、部屋が凍りついた。えっ、なに。なんか変なこと言った俺。
「ななな
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ