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ハーメニア
黒幕発覚
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っぱり!かっこ良くなっちゃって!それでそれで、お隣は彼女さん?」
「いいえ。でも…近々」
「変なこと言うな」

隣で馬鹿を言ったIAの頭を小突く。話もそろそろに、リビングに向かう。親父は座ってコーヒーを飲んでいた、なんかくつろいでた。敵の襲撃には気づいてるはずなんだが。

「おう、来たか」
「来たかって、襲撃は分かってたんだろ?」
「ああ、しかし問題でもないだろう。こうしてここにいるってことはな」

椅子から立ち上がりながら言った。もしも殺られてたらどうするつもりだったんだよあんたは。

「で、その子は協力者か?」

IAを見ながら言った。IAが一歩前に出て、挨拶をする。

「マコトのお父様ですね。私、IAといいます」
「IA…IAか。確か、アメリカの部署の資料に同じ名前の子がいたな」
「多分…私です。アメリカに…いましたから」

部署って、そんなのあるのか。というより、今思うと親父たちがどうしてハーメニアとかのことを知ってるのか、全く知らないな。

「なぁ親父。親父達ってどうしてハーメニアとか知ってるんだ?」
「ああ、そういえば肝心なことを話していなかったか。まぁ、とりあえずは座れ。立ちっぱなしもキツイだろう」

親父が席を立ち、ソファに移る。俺達もソファに座り、話を続けた。

「俺達の組織は元はただの医療機関だったんだ。しかしある時、俺たちの研究施設で謎の異変が起こりだしたんだ」
「異変?」
「ああ、今は音怪とよんでるアレだな。そしてそれを引き起こしたのが、俺たちが見た最初のハーメニアだ」

最初のハーメニア……。

「そいつが今回お前たちの命を狙った黒幕……名前はカイト。俺たちの後輩だったやつだ」

親父が神妙な面持ちで言った。カイトか、当然だが初めて聞く名前だな。

「でも待てよ。そいつが黒幕ってのは分かったけど、なんで俺たちを狙ってるんだ?」
「さぁな。自分以外のハーメニアを殺そうとしてると最初は思ったが、それだったら初音を生かしている理由が見つからん」

確かに。そう考えると、何故狙われたのか全くの見当もつかない。

「少なくとも…まだそいつはマコトたちを狙ってる。気は抜けない」

IAの言うとおりだ。訳もわからないまま殺されるのなんてゴメンだからな。

「あら、物騒な話してるのね。はい、お茶を飲んで息抜きしましょ」

ゆかりのお母さんがお菓子とお茶を持ってきた。しっかりとしたゆかりとは違って、のほほんとした雰囲気の人だな。でも薄紫の髪とか、ゆかりと一緒だな。

「マコトさん、何お母さんをじっと見てるんですか?」
「いや、ゆかりと同じで綺麗な髪だなって」

そういった瞬間、部屋が凍りついた。えっ、なに。なんか変なこと言った俺。

「ななな
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