襲撃!東北のずんだ娘!
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
椅子に座っていたIAが立ち上がり、袖をチョンチョンと引っ張る。話したいのは山々なのだが、ここには先生もいるしなぁ。
「あ〜、事情は大体聞いてるよ。私に構わず話していいわよ」
軽く言うけど、今事情は聞いてるって言ってなかったか?えっ、まさかとは思うけども、先生も?
「おや、知らなかったのかい?私もハーメニアだよ?」
うん、もう驚くことでもない気がする。これ周りの奴ら全員がハーメニアって疑ったほうが良いんじゃないか?
「しかし、君たちとは違い響器を出したりはできないよ。ただ音を感じ取ることができるくらいさ」
そう言って資料に目を落とす。
「つまり…そういうこと」
「わかった」
IAに今までのことをざっと話す。俺が狙われていたこと、ミクの元仲間がいつか襲撃してくる可能性があること。と、言ったは良いもののもしこれ、IAがそのミクの元仲間だった場合、これはやばいんじゃないか?
「なんか…思っていたよりも大変なんだね」
「一応俺とゆかりもなんとか戦えるレベルまではいったけども、やっぱり不安なんだよな」
俺とゆかりの場合は二人が揃ってないと戦えないし、もし夜中なんかに襲撃された場合どうすることもできないしな。せめて俺が自分の響器が使えればいいんだが
「だったら…私が近くにいればいい」
「……はい?」
「だから、私が近くにいる。隣の部屋に住む。空いてたでしょ?」
空いてはいるけど……ちょっと待って、なんでそのこと知ってるの。
「弦巻先輩が…言ってた。部屋探してたから丁度良かったの」
「ああ、そういう。別にいいけども」
「はい決定。善は急げ…行こう」
そう言うとそそくさとIAは保健室を後にした。
「マジかよ…」
「追いかけなくて良いのかい?」
「そうする。それじゃ、また明日」
「ああ、気をつけてね」
先生に挨拶をして保健室を後にする。IAは……って、もう校門のところまで行ってんじゃねぇか!ああもう!
「待ってってIA!」
PM17:00 保健室
「いやぁ、まさかここまでハーメニアが揃うとはね」
ルカが資料を机に置きながら呟く。
「私を含めて六人。いや、まだいるね。全く厄介なものを起こしてくれたね彼は……」
「とはいえ、大方は予想通りといったところかな?」
窓のそばに誰かが立っていた。逆光で顔までは見えないが、異質な雰囲気を醸し出している。
「あなた達のね。しかし、これから先何が起こるかはわからないわ」
「おや、やっぱり介入はしないつもりなんだね」
「当たり前だ。私はただの教師さ、それ以下でもそれ以上でもない」
「頑固だねぇ。それならそれでいいさ、どちらにしろこのまま計画通りにいけ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ