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ハーメニア
五人目のハーメニア-後編-
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かるか?」

知らんがな。

「それはな、なんと!また転校生が来るんだ!」
「「えぇええええええええぇえぇ!?」」

女子の輪から叫び声が聞こえた。多分だけど、あっちも同じ話で、それに驚いたマキ達が叫んだんだろうな。

「で、この学年じゃないんだろ?何年だ?」
「二年だとさ。ま、それもすごいことだけどさ。もっとすごいのはな」

男子(俺以外)がなんか知らんが、鼻息が荒くなってきた。

「その子は女の子で、しかもすっっっっっっっっっごく可愛いらしい!」
『うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!』

うるせぇ!すっごくうるせぇ!あまりの雄叫びに教室が揺れてるぞ、おい。

「というわけだ野郎ども!二年の教室にいくぞぉ!」
『おぉぉおおおおぉぉぉおお!』

男子が群れを成して扉に向かう。つかもう男子ってよりは完全に獣じゃんかよ……。先頭の男子が扉に手をかける。が、その前に何故か扉が開いた。

「お前ら、朝から元気だなぁ」

その扉の先にいたのは。笑顔の水無瀬先生が立っていた。笑顔は笑顔でも、よくある黒い笑顔というやつだ。そしてその右手には竹刀……。

「み、水無瀬先生。いや、その、やっぱり男の子は元気じゃないとね。はは、はは……」
「お前らぁ!全員そこに座りやがれ!一から色々と教え込んでやらァ!」

こうして、朝のSHRは男子の説教で潰れたのだ。てかさ、なんで突入してない俺まで怒られてるん?なんでなん?

                AM9:45

「マコトさんマコトさん」

一時限目が終わり、飲み物を買いに行こうと教室を出ると、ゆかりが追いかけてきた。

「おう、ゆかりも飲み物買いに行くのか?」
「それもありますが、少し話したいことが」

ゆかりと並んで歩く。

「実はお父さんから聞いたんですが、この街に何人かハーメニアがやって来たらしいです」
「ま、マジか!?もしかして、それってミクの?」
「それは分からないです。ハーメニアかどうか確認する方法はありませんからね……」

ん?ならなんで親父やミクは俺のことがハーメニアだってわかったんだ?

「お父さんたちは独自の研究だとかなんとか。ミクちゃんの方はどうやったか知りませんが」
「だったらどうやって確認するんだ?」
「ん〜、どうするんでしょう。私もよくわからないです」

まぁ、もしミクの元仲間だったならどちらにしろ俺たちの誰かにちょっかいを出してくるだろう。

「それよりも、二年生の転校生ってどんな子なんだろうな」
「私も気になりますね。昼休みにでも見に行ってみましょうか」


                AM12:30

 教室に昼休み
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