五人目のハーメニア-前編-
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んです』
マキが司会者の方を向きながら答えた。
『私が母親を亡くして自暴自棄になってた時に、その子が言ってくれたんです。お母さんとの約束をまもるんだろ?だったらこんなところで終わるのかよって。』
そう、あれは今から11年前。マキのお母さんを病気でなくしてしまって、母親の影響で始めたギターをやめようとしてしまったんだ。だけど、マキからずっと聞かされていた夢。それは母親が教えてくれたギターでプロになるっていう夢だった。だから俺はマキを鼓舞した。
『だからその子には感謝してるんです。その言葉は今でも大切で、その子も私にとっては一番大切な男の子なんです』
マキがニッコリと笑った。それはしっかりとカメラを向いていて、とても魅力的な笑顔だった。
(もしかしたら、マキにも被害が及ぶかもしれないんだよな)
敵の攻撃はいつ、どこで俺の関係者に降りかかるかわからない。だから俺は強くなるんだ。ゆかりやミク、親父。そして何よりも、マキを守るために。
続
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