第15話 後悔
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状では回復の手段が見つかっていない。
サソリが佐天の頭に手を置くと、出来る限りの情報を探っていた。
集中しているサソリを横目で見ながら、御坂と白井は話しを進める。
「やはり、レベルアッパー絡みですの?」
「そうみたい」
「初春はどちらに?」
発見者である初春の姿が見えないことに疑問を呈する。
「木山先生の所に行ったわ」
「こんな状況でも......少し休んだ方が宜しいのでは?」
「そう言ったんだけどね」
風邪を引いて病み上がりの身体に今回の一件で肉体的にも精神的にも一番キツイ状態だ。
「ふう」
サソリが佐天の頭から手を離して一息ついた。
「どう、サソリ?」
「チャクラの流れが固定されているみてえだ。幻術に近いがそれとは違うな」
簡単には解除できないようだ。
「そんな事が分かりますの?」
「あの眼と複合して分かるみたい。なんとかできない?」
「少しやってみたが、強制的に流されているから短時間では無理だな。大元を叩く必要がある」
腕で車椅子の車輪を回して、サソリが二人の傍に近寄った。
「んー、とっ......今度からは常に二人一組で行動しろよ」
「二人一組......?!」
「一人でいると危険を回避出来んからな」
暁時代に戦術として義務化されていた二人一組(ツーマンセル)を提言した。
一人より二人以上の人数に固まって動いた方が危険性は下がる。
「それと......お前にも渡しておく」
サソリは、外套から透明な包みに包まれた黒い粒を白井に手渡す。
「そういえば......あった!」
御坂がポケットからサランラップに包まれた黒い粒の塊を取り出した。
「これは何ですの?」
御坂から渡された黒い粒を訝しげに覗き込む。
「砂鉄だ。オレのチャクラが練りこんであるから、場所の特定が容易になる。何あったらそれに力を使えばオレに伝わる」
******
佐天の部屋に入った後
部屋に弱めのチャクラ反応があり、サソリが居間へと入ると自身の人傀儡が宙に浮いていた。
それは主を見つけるために宙に浮いていたように見えた。
「三代目 風影......?」
先の死闘で破壊されたはずの自慢の人傀儡をあり得ないモノでも見るかのようにサソリは写輪眼で何度も瞬きをして見つめた。
これは、本物だ
サソリは、ゆっくりと確実に傀儡へと近寄った。
諦めていた再会だ。
傀儡を手にすると、昔の感覚が蘇り手が高速で動きだす。
佐天が無事であることを確認すると、ジャッジメントとしての使命を強く持つ。
本来であれば、親友の一大事にずっと付き添って行きたいがそれをする訳にはいかない。
初春は顔をペチンと叩いた。
奮い立たせてジャッジメントとして自分に出来る最善策を考え出す。
やらなければいけないこと
レ
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