第15話 後悔
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だけじゃねーの?」
本当だ
何で忘れていたんだろ?
測定ではレベル0でも
最も身近に居て
いつも自分のイタズラを笑って許してくれる最高の親友の存在
能力なんて陳腐な表現なんか要らなくて
「うん分かってる。ありがと初春」
言って良かった。
電話を掛けて良かった。
佐天には病室でバカ騒ぎした日を頭に蘇らせた。
些細な事でケンカをしている白井さんとサソリ。
そのケンカを仲裁する御坂さん。
初春は、いつものように顔を赤くしてニコニコしている。
この人達に任せれば大丈夫かな。
そんな心強さを感じていた。
「迷惑ばっかかけてゴメン。あと......よろしくね」
プッツリと切れる電波の線。
強大で凶悪な線へと佐天を引きずり込んで行くのを静かに傍観して四散していった。
******
「はい、はい!またこちらに倒れている学生が居ますので搬送お願いします!」
御坂が病院関係に電話してレベルアッパーの被害者の発見に尽力していた。
電話を切ると、ポケットに携帯電話を戻す。
「よし、三軒目完了!さあ、次行くわよ」
車椅子に座り、漫然と写輪眼を放出しているサソリの頭を両手で挟み込むと斜め上を無理矢理向ける。
「ぐぐぐ、何でオレがこんな事を......」
サソリに開眼した写輪眼はレベルアッパー使用者から伸びる光る線を識別することができ、そこから線を辿るように行けば被害者を発見することが可能だった。
「いいじゃないの!能力は社会に役立てないとね。さあ、さあ休んでないで見てみて」
「オレは探知機じゃねえぞ」
「大丈夫!今の所百発百中よ」
褒めるところが違う。
腕だけ自由に動くようになったのか、頭を掴んでいる御坂の腕を握ると引き剥がそうとするが勝てないようで力を弱めた。
「ちっ......今度はそこの道を右に曲がってすぐの所だ」
「ほい来たー」
車椅子を押して現場へと急行する。
着いたのは数階建てのマンションだ。
「二階の向かって一番右の部屋」
窓から光る線が伸びている。
「ん??」
サソリのチャクラ感知かわ何かを捉えた。
前に感じたことがあるような
ここに来る前に......
「二階かー、エレベーターあるタイプかしらね」
ベランダ側から逆サイドに回りこんで行き、階段があるマンション玄関口を開けて中に入った
「エレベーターは何処にあるのかな?」
サソリの車椅子を止めて動き出さないようにロックすると辺りをキョロキョロと御坂は見渡す。
すると
「ん?!アイツは?」
サソリが階段を上がっている女性に注意を向ける。
「え?あれって初春さん!?」
必死の形相で上がっている初春に写輪眼の焦点を合わせた。
焦り
戸惑い
哀しさ
そして少量の悔しさ
悔しさ
更にチャクラを
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