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ハーメニア
特訓
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に一つ、謝らせてください」

そう言うと、ミクは深々と謝りだした。

「昨日は本当にすみませんでした!わたし……」
「まだ謝るんですか?」



ゆかりがミクの言葉を遮った。それを聞いてミクは驚いたように、ビクッと身体を竦ませた。ものすごくドスの利いた声だったが……。

「別に、こうやって俺も生きてて、お前も無事なんだし。それでいいじゃんか。それよりも、俺にはまだしなきゃいけないことがあるんだ」

昨日からずっと考えていた。俺には戦う力がある、だったらこれを使わないわけにはいかない。これから襲ってくる敵が全員、ミクの時のように分かり合えるという保証はない。そして、もしかするとマキや学校のみんなを巻き込む可能性だってあるんだ。

「ミク、俺に戦い方を教えてくれ」

しっかりと自分の意思を口にする。

「マ、マコトさん!?」
「本気……なんですか?」

ゆかりが驚き、ミクが真剣な顔で尋ねる。本気かどうか問われたら、それは当然本気に決まっているだろう。

「もしかすると命を落とす可能性だってある。それでも?」

更にミクが問う。命を落とす……か。

「ああ。自分の命や友達くらい、自分で守りたいし、いつまでも誰かに頼りっぱなしなんて嫌なんだ」
「マコトさん……。だったら私も戦います。二人なら、昨日みたいになんでもできるでしょうし」

ゆかりが笑いかけて来た。
【挿絵表示】

不思議とそんな気がしてくる。ミクはそれを見て観念したように溜息を吐き、口を開いた。

「分かりました。本当はもう、お二人には戦ってほしくなかったんですが」
「ということは……」
「戦い方、教えます。でも、私は厳しいですからね!しっかり付いてきてくださいよ!」

胸を張りながらミクが言った。俺とゆかりは顔を見合わせ、答えた

「ああ!」
「はいっ!」

                 PM18:00

学校が終わり、俺たち三人は再び体育館裏に集まっていた。

「さて、まずはステージの張り方からやってみましょう」

ミクが言った。腕を前に突き出し、目を閉じて精神を集中させている。すると、彼女の手から音波が放たれたのが確認できた。そしてそれは俺たちの周りに円を描き、半透明のステージを形成していく。昨日みたものと全く同じものが、俺たちの目の前に現れた。

「作り方はいたってシンプル。自分が張りたいステージの大きさを想像するだけです。なんら難しいことではないので、すぐにできるようになると思いますよ」

指を鳴らし、ステージを解除する。とはいわれてもなぁ、まず俺は音の使い方から習わなきゃなんだが。と、隣でゆかりが手を前に突き出した。

「綺麗な音……」

ミクが呟いた。ミクの時と同じように
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