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普通の刑事の特殊な日々
第5話
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かそういうのは無かった。生徒は切られたお守りをそのまま地面に捨て踏み笑いながらその場を去っていった。俺はそれを大事に拾い教室を出て職員室に行き担任に体調不良なので早退する旨を伝えて教室に戻り鞄を持って学校をでた。そして歩いて港まで行った。別に特別な思い入れとかは無いがただちょっと一人になりたかった、家にも何となくすぐには戻れなかった。一人港で座って海を見てた、何も考えてなかったと思う、怒りとかそういうのも考え無かった、と言うより考えられなかった、どっちかというと恋心に申し訳なかった。どれくらいの時間見てたか分かんないが、と言うより見てたとすら感じなかった。そうしていたら。
楓「おーい少年!こんな時間に何してんだー!」
響希「…」
振り返ると割かし体格の良い身長も180くらいはあるような制服きた男の人が出てきた。
楓「どうした少年、そんな世界が終わったみたいな顔して」
響希「俺そんな顔しているんですか?」
楓「死にそうな顔だ」
響希「…」
楓「何かあったのか?少年」
響希「俺は高1ですよ、あと藤原 響希です」
楓「やっぱり少年だな俺は高3だからな、俺は月雨 楓だ。あ、あと2個上だからって敬語要らないからな何か堅苦しくてウザったいからな」
豪快な人だな…それが第一印象だった。
全くそんなテンションに付いていける状態じゃ無かったけど、ただ裏表とか無くて信用…出来たのかな、だから今日のことを話した。
響希「…まあこんな事があって正直に言うとズル休みして来た」
楓「そうかぁ、そんな事もあるんだな。それよりもお前よりも妹の方が可哀想だな、せっかく作ってあげたのにな」
俺その時恋心の事しか頭になかったからその一言で完全に信用したね、俺よりも妹の事を気にかけてくれてめっちゃ嬉しかった。
響希「ありがとう」
楓「は?どうした?別に俺は何もしてないぞ?ただ話を聞いただけ」
響希「妹の事気にかけてくれて…ありがとう」
楓「…お前、妹の事大事にしてんだな」
響希「ああ、俺達兄妹親も親類も居なくて親が死んだ時妹かなりショックだったみたいでな、部屋に篭って泣いてるのが続いていてな、それで俺が妹の事守らないとなって改めて思ってな」
楓「いい兄貴じゃねぇか」
響希「ありがとう、俺の事は話したからな次は楓の話だ。今は2時半だからなお前こそ何でこんな時間にここにいるんだ?」
楓「それはな」
刑事「ここにいたのかい?楓君」
楓「…見つかった」
刑事「また戻って話を聞かせて貰うよ」
楓「わかりましたよ」
響希「お、おい」
楓「また今度俺から連絡するからその時に話すさ」
と言って刑事の人に連れていかれた。その日から休みの日とかはたまにこの港に来た、連絡するとは言っていたが連絡先も聞かないでなら来ないだろ…とか思ってた。それから月日は経ち夏休
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