音怪-後編-
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た。昨日のことを思い出す。尋常じゃない頭の痛みと謎の音、更には視覚化されたような音波。そして着物の男。あいつは親父が全てを知っていると言っていた。だったら
「単刀直入に聞く。この頃俺の周りで変なことが起こってる。尋常じゃない頭痛や変な音に目に見える音波みたいなの。それに極めつけは変な着物の男だ。そいつが親父がことの全てを知っていると言っていた」
親父は顔色一つ変えずに俺の話を聞いている。
「教えてくれ、これは一体何なんだ。俺の周りで何が起きてるんだ?」
親父はそれを聞くと、静かに立ち上がり窓に向かった。カーテンを開けると、月明かりが部屋の中を照らした。
「そうか、お前に教えてしまったか」
親父が外に向かって言った。
「遅かれ早かれ知ることです。だったら全て話したほうが早い」
突然後ろから声が聞こえた。慌てて振り返ると、そこには昨日見た着物の男が立っていた。
「がくぽ、ゆかりを呼んできてくれ」
「了解いたしました」
がくぽと呼ばれた男は目にも止まらぬ速さで姿を消した。なんだ、一体どこに消えた!?
「どうやら話すしかないようだな。我らハーメニアと……音怪のことを」
続く
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