暁 〜小説投稿サイト〜
普通の刑事の特殊な日々
第4話 人生の決断
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
かも知れませんが俺はこの子に同じような思いをさせたくないと思いました。本当は俺が引き取ってあげたかったんですが、恥ずかしい話俺にはそんな余裕がありません。なので…俺は…」
怖かった、否定されたり貶されたりするかも…弥生さんはそんな人じゃないとは頭では分かっている、だけどトラウマなのかな、俺は口篭ってしまった。
弥生「響希さん」
響希「ぁ…はい」
弥生「頑張って下さい、私はちゃんと聞きますから」
響希「ぁ…はい!ですから、その俺は、同じ気持ちを、同じ思いをした弥生さんに引き取って欲しいと思います。」
弥生「響希さんらしいですね、きっと今日初めてあった子なのにその子のためを思って真剣に考えてあげられるのは…分かりました、私が引き取りますよ」
響希「本当に…いいんですか?」
弥生「はい、うちは経済的にも衣食住も余裕ありますから。ただ引き取る時の手続きの時は手伝ってください」
響希「もちろんです。では今から向かいます」
弥生「はい、待ってますね」
それを聞くと俺は通話を切り女の子に説明した。女の子はちょっと不安そうな顔をしていたそうだが、大和が俺に聞こえない声で女の子に耳打ちした。すると女の子はびっくりした顔をした後安心したような顔をしたそうだ。そして説明した後すぐに大和の運転で俺と夜ちゃんを弥生さんの家まで送ってくれた。
大和「俺は待ってるからお前ら2人で行ってこいよ」
夜「ありがとう、おにいさん」
響希「なあ夜ちゃん、なんで大和の事はおにいさんで俺の事はおじさんなんだ?」
夜「だっておじさん杖使ってたから、杖使ってる人はおじさんでしょ?」
響希「うーん、まあ大半はそうだけど」
大和「良いじゃんおじさん、ほら行ってこいって」
響希「はいはい」
夜「おじさん、はいは1回なんだよ?」
響希「…はい」
大和が笑っていたがすぐに車を出て家に向かった。もちろん杖をつきながら夜ちゃんは俺の手を繋いでついてきていた。チャイムを鳴らすと天道さんが出てきて弥生さんの所まで連れていってくれた。弥生さんに会ってまた改めて説明した、さっきと同じように弥生さんは快く引き受けてくれた。弥生さんと夜ちゃんはすぐに仲良くなった、夜ちゃんは全くと言っていいほど人見知りはしないし人懐っこい感じだった。顔は大和が言うには漫画とかアニメとかに出てくる女の子みたいに可愛らしい顔をしているらしい、ちなみに大和曰く母親は微妙らしい
要らないなそんな情報。その後夜ちゃんは天道さんに連れられて自分がこれから使う部屋に案内しにいった。
響希「本当にありがとうございます」
弥生「いえいえ、響希さんらしい事だと思うので私は引き受けたんですから。それに私を頼ってくれてありがとうございます」
響希「むしろ頼ってばかりで…」
弥生「謝らないで下さいね、響希さんすぐ謝るんです
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ