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普通の刑事の特殊な日々
第4話 人生の決断
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の非常階段。さっきこの子に聞いた時エレベーター使わないで階段で行ったら偶然見つけた。さっき鑑識の人が連れて行ってた。多分殺したと思ったんだろうな」
響希「何なんだよ…無責任な」
大和「ひとまず俺は報告してくる」
大和がこの現場の責任者の方に説明しに行った。俺は女の子の目線に合わせようと見えないが感覚でしゃがみ見ていた。この子も1人になったらどうなるんだろう?身寄りはあるのか?祖父母とかいるのかな?それよりもこの子のお母さんは助かるのかな?携帯が突然なった。沙耶さんが病院からかけていた、沙耶さんがお母さんの担当になったんだなとか思ってたら。
沙耶「響希、さっき運ばれた女性だけど」
響希「どうでした?間に合いましたか?」
沙耶「駄目だったよ」
響希「え…」
沙耶「遅かったって、出血が多すぎて血が足りなくての失血死だった」
俺は通話を消す事さえ忘れてそのまま力が抜けるように携帯を持っている手がだらんと落ちた。
夜「おじさん泣いてる、どこか痛いの?」
言われてから気づいた、俺は涙を流してた。女の子は小さな手で俺の頭を撫でた、俺は涙が止まらなくなった。今日初めて会った女の子に対して泣いていた。泣きながらではあったが女の子にお母さんが亡くなったことを子どもに伝わるように話した。女の子もわんわん泣いていた、俺はそのまま女の子の事を抱っこした。
大和「おいどうしたんだ?…あ、そう言うことか」
響希「この子これからどうなるんだ?身寄りは?」
大和「身寄りは…無いらしいな、これからは施設とかにあずけられるんじゃないかな」
響希「…まだ、決まってないんだよな?」
大和「一応な」
響希「なら…」
大和「引き取るとかは言わないよな?俺が調べたところお前だってこれから考えれば生活厳しいだろ?それに1人増えればお前はもっと厳しい事になる。ましてやお前は障害持ちだ、正直こんな事は言いたくなかったよ、俺だって障害持ってるからとかの差別もしたくないそれにお前は頑張っていると思う。だけど限界ってもんがあるんだよ」
響希「ごめん…だけどな、ほっとけないんだよ」
大和「弥生に相談すればいいんじゃないか?」
すぐに電話をかけた。
弥生「もしもしこんにちは響希さん、どうしたんですか?」
響希「それが…今日たまたま外回りに行った時事件がありまして、その家母子家庭でお母さんが亡くなったんですけどその家のお子さんだけ残されて身寄りも無く施設とかにあずけられるかも…」
弥生「響希さん」
今まで俺が話している時は最後まで話を聞いていた弥生さんが途中で話しかけた。
響希「はい?」
弥生「響希さんはその子をどうしたいんですか?私はそれだけ聞きたいです」
響希「俺は…俺も恋心もそして弥生さんもまだ歳も間もない頃に両親を失って寂しい思いをしてきました。それで、お節介
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