第2話 幽霊屋敷?と過去
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親の代わりに妹の世話をしていました。だからといって両親の事を咎めたり嫌いになることはありませんでした、むしろ妹を産んでくれて感謝するくらいです。そして小学校を卒業と同時に両親の転勤で中学はこの街から離れました。しかし二年後両親が二人とも出張先の宿泊地で火事にあってそこに泊まっていた人達、両親を含めてほぼ全員が亡くなってしまいました。それを2人で聞いた時まだ小学生だった妹は一晩中部屋に篭もり泣いていて食事も取りませんでした。それが何日か続いてましたがちゃんと少しではありますが食事はとるようになったのですが口数も少なく元気もない様子でした。ちなみに、うちは祖父母も親類ももういなかったのでこれからは俺と妹の二人暮らしになる事になっていました。そして妹は部屋に篭もるのも続いてましたし時々部屋の前を通る時に聞こえる微かな泣き声を聞いてたら妹の前ではしっかりしよう、俺だけはいつも通り振る舞ってやろうと思って今まで通り接して泣かないようにはしていたんですが俺も部屋に行って泣いてました。昔から妹の事は俺が守るって良く言っていたんですが、この時からは口だけの言葉じゃなくしっかりとした行動で表そうって思い警察官になろうって思いました。そしてこれはもちろんですが妹だけではなく全ての人に恥ずかしくない、誇れるような人間になろうって思いました。そして俺が中学を卒業すると同時にこの街に戻ってきました。この街の方が知り合いも多いと思ったので。その時には妹も少しずつ元気を取り戻してくれました。ただ、その前に合格発表の時、ある程度合格出来る程度なら勉強は出来る方だったので合格は出来たんですが、その時不合格の人がかなり悔しがってそして俺の両親が亡くなって戻って来たことを知っている人で俺に対して『なんでこっち来てんだよ!!黙ってあっちにいたままでいろよ迷惑なんだよ!!親も居ねぇくせに!!!』と泣きながら俺に言ってきました。出来るだけ…正直自分ではどうなってたかわかりませんが冷静のままその場を後にしました、俺が去る時もまだ泣きながら叫んでいました。そんな事があってそのまま俺は高校でイジメ被害を良く受けながら、そして耐えながら卒業して、すぐに警察官になりました。」
少し俯きながら話してて話し終わって顔を上げると弥生さんは静かにポロポロと涙を流していました。
響希「すみません、長い話をするだけでなく泣かせてしまうことになってしまって」
弥生「いえ、大丈夫です。響希さんのせいではありませんから。」
響希「そうですか?」
弥生「はい、むしろ話して下さってありがとうございます。妹さんの事本当に大切に思っているのですね」
響希「お恥ずかしながらよくシスコンだと馬鹿にされていますがね。ただ、前みたいになって欲しくないって言うのが本音かも知れませんが」
弥生「さっき質問されても答えませんでしたけど話
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