7部分:第七章
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イギリス料理作るのははじめてだからな」
「それでもこんなに美味く作れたってことは」
しかしここで。皆はあることに気付いたのだ。その気付いたことは友一にとってはいいことだったがこの料理の本場にとってはいいものではなかった。
「イギリスのコックとかお母さんってな」
「何なんだろうな、本当にな」
「つまりあれだな」
真墨もここで言った。
「素人以下だってことだな」
「イギリス人、料理の才能が冗談抜きでない奴が多過ぎかよ」
「ある意味凄い話だな」
「料理は何でも工夫だよ」
友一の言葉だ。そのコックの。
「今回は普通に作ってちょっと工夫しただけなんだけれどね」
「それじゃあ余計にイギリス人駄目じゃねえか」
「だよなあ、普通に作れなくて工夫もしないんじゃな」
「駄目駄目じゃねえかよ」
「俺はもう決めた」
そして真墨は言うのだった。
「イギリス料理はもう日本で食う」
「そうするんだね」
「今度イギリスに行った時はイギリス料理は食わない」
そしてこうも言うのだった。
「絶対にな」
「まあイギリス料理を食べたくなったら何時でも来て」
友一は真墨のその言葉を受けて述べた。
「皆もね」
「ああ、そうさせてもらうよ」
「喜んでな」
皆も彼の言葉に答えながら今はデザートのミルクティーとスコーンを食べていた。最後のデザートも美味かった。しっかりとした甘さと風味がそこにはあり皆それを楽しんで最後にしていたのだった。
美味しいの!? 完
2009・6・12
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